ひまわりの、燃えさかる太陽を連想させる
鮮やかな花は、園芸家でなくても
心惹かれる魅力にあふれています。
ひまわりは、アメリカ大陸原産の植物で、
少なくとも4000年以上前から栽培されています。
ひまわりのいいところは、花の魅力とともに
とても育てやすいというところでしょう。
ひまわりは、野生種であったときの強健さが今も健在です。
一般的に、大きな花、美しい花は、
植物体が花に多くの体力を使ってしまうため
体が弱い傾向にあります。
しかし、ひまわりはそんな心配は不要です。
よほどのことが無ければ、初心者でも
簡単に花を咲かせることができます。
ただし、ひまわりの持つ魅力を
最大限に生かしたいなら、
いくつかのコツを押さえておく必要があります。
大事なコツは4つです。
- 日当たりは絶対条件。
- 植え替えに気をつける。
- たくさん育てるときは、多めに蒔いて間引く。
- 用途によって品種を選ぶ。
あなたがどのように鑑賞する予定なのかによって、
最適な品種が異なります。
もちろん、あなたが好きな品種を
選べばいいのですが、用途に向いた品種なら
花屋さんに負けない素晴らしい花壇に仕上がります。
目次
ひまわりの育て方は間引きが大切!理想のお庭を作る方法
ひまわりは、アメリカの荒野で
春に芽生え、
夏に一気に成長し、
秋には種子をつける
というライフサイクルで生育していました。
生育には、多くの日光を必要とするので、
日陰では育たないと思ってください。
半年で一気に成長するために重要なのが、太い根です。
ひまわりは、しっかりと根を張ることが生育の要です。
ですから植え替えは苦手で、
特に根を傷つけられると最悪の場合枯れます。
鉢栽培の場合、植え替えなくても良い、
大きい鉢やプランターが適しています。
植え替える場合は、根にあまり触らないよう、
土を崩さずにそのまま埋める感じで植えつけます。
地面に直接蒔く場合、
ちょっと多めに蒔くのがコツです。
たくさん発芽させて、ちょうどいい
間隔になるように間引くわけです。
ひまわりの苗は、抜いて植え替えるのが
難しいので、間引くことで間隔を揃えるのです。
用途によって選ぶ品種は次のような感じになります。
鉢でこんもり育てたい
小型のミニひまわりを鉢に密集させます。
ひまわりは横にはあまり根を張らないので、
株間が10cm以内でも意外と育ちます。
でも、蒸れると病気になりやすいので、
梅雨の間は雨除けするのが望ましいです。
一本ずつ大輪を咲かせたい
普通の大きい品種を30~50cm間隔で
植えつけまたは間引きます。
適度に肥料をやると、がっちりと成長し、
倒れにくくなります。
花を多めにひまわり畑にしたい
あまり大輪でなくても、
たくさん花をつけたいときは、
普通の大きい品種を30~50cm間隔で植え付けます。
そして、本葉が5~6枚になったとき、
芽の先端を切り落とします。
これを「摘心」といいます。
摘心すると、脇芽が多く出て花数が増え、
背も低くなります。
花壇のシンボルフラワーにしたい
一年草が多いひまわりですが、
多年草タイプもあります。
「宿根ひまわり」として販売されているものは、
真夏だけでなく春~秋まで
長期間咲きつづけます。
少し小ぶりですが、鮮やかな黄色い花が
咲きつづける宿根ひまわりは、
ぜひオススメしたいと思います。
ひまわりの種は家庭で食べられる!より美味しくいただく方法
ひまわりは、元々アメリカ先住民の重要な食材でした。
特に種子は、脂質とタンパク質を筆頭に、
ビタミン・ミネラルを多く含みます。
特に、脂質はほとんどが
不飽和脂肪酸で、動脈硬化の改善や
コレステロール値の改善効果の可能性が見込めます。
ひまわりの種子は
「ヒマワリシード」「サンフラワーシード」
の名で、健康食品として売られています。
ご家庭で、あなたが育てたひまわりの種子も
もちろん食べることができます。
ただし、注意点が一つ。
あなたが収穫した種子なら
全く問題ありませんが、
販売されている園芸用種子は表面に
薬剤や農薬がついているため食べられません。
ご家庭で楽しむ場合、まずは
収穫したひまわりの種子を天日干しします。
2~3日で完全乾燥します。
乾燥させた後はいつでも、生でも食べられますが
風味を出すためには煎ることをオススメします。
食べ方は色々あります。
- 殻ごと皿にもって、殻をむきながらおやつに。
- 殻をむいてヨーグルト、サラダに混ぜて食べる。
- ケーキやクッキー、パンの素材として。
- シリアルの素材として。
脂質が多いので大量に食べるのはご法度ですが、
殻を割って食べる手間を考えると、
よほど根気が無ければ大丈夫でしょう。
まとめ
ひまわりは強い植物ですが、
しっかり育てるには4つのコツがあります。
- 日当たりの確保
- 植え替え注意
- 多めに蒔いて間引く
- 品種を選ぶ
を押さえることで、
しっかりと花を楽しむことができます。
ひまわりは多くの品種があり、
自分に合った品種を選んで
適切な管理をすることで、
色々な家庭園芸のニーズに応えてくれます。
収穫した種子は食べることができ、
種子に含まれる成分は、
いくつかの健康効果の可能性が見込めます。
食べ方は、そのまま食べたり、
料理の素材としても活用できます。
ひまわりが、太陽のように
あなたの生活を明るく
照らしてくれることを願っています。