日本のお家芸として名高く、
今や国際的な人気となっている柔道。
平成24年から中学校の体育で武道が必修となったこともあり、
いっそう注目が高まっている競技のひとつです。
お子さんが柔道に打ち込んでいると、
もちろん頑張ってほしいなと思いますよね。
気持ちよく稽古に励んでもらうために
柔道着はいつもきれいに洗濯しておいてあげたいものです。
でも柔道着って他の衣類と違って厚い生地で
乾くのに時間がかかってしまうんですよね。
てっとり早く乾燥機に入れて乾かしても大丈夫なのでしょうか？
答えは「ノー」です。
理由はシンプルです。
縮んでしまうからなのです。
詳しく説明していきますね。
柔道着を乾燥機にかけると縮みますか?素材によって異なる?
柔道着を乾燥機にかけると、
乾燥機の高熱により大きく縮んでしまう原因となります。
また、生地が傷んでしまうので
乾燥機の使用はおすすめできません。
柔道着を作っているメーカーも
乾燥機の使用はしないように呼びかけています。
柔道着に使われる生地は、綿100％のものと
ポリエステル混紡のものがあります。
特に縮みやすいのは綿100％のものです。
メーカーなどにもよりますが、
ワンサイズほど縮んでしまうこともあるのです。
大切な柔道着が縮んで着られなくなったら悲しいですよね。
ポリエステル混紡のものは
綿100％のものに比べると縮みにくくなっています。
また、プリシュランクと呼ばれる
防縮加工されているものがあります。
こちらは縮みにくくはなっています。
とはいえ、何度も乾燥機にかけると生地が傷んで
柔道着の寿命を早めてしまうことになるので、
やはり乾燥機にかけることはおすすめできません。
もし柔道着を乾燥機にかける場合は時間はどれ位？
どうしても急いで乾かす必要があり、
やむをえず乾燥機にかける場合は
どれくらいの時間が必要でしょうか？
柔道着は分厚い生地で乾きにくいため
家庭用の乾燥機だと充分に乾かすことが難しいでしょう。
洗濯機の性能によりますが、
2時間から4時間ほどかかります。
可能であればコインランドリーを利用したほうがいいでしょう。
コインランドリーの乾燥機であれば
30分で乾かすことができるからです。
どちらを利用する場合も、柔道着が大なり小なり
縮んでしまう可能性があることは
頭に入れておいてくださいね。
急いでいてどうしても乾燥機を使いたいけれども
なるべく縮みや生地の傷みを避けたいのであれば、
乾燥機で完全に乾かさずに半乾きの状態で取り出し、
陰干しするようにしてください。
空手や剣道や弓道の道着でも同じことが言えるの？
柔道以外にも道着を着る武道があります。
他の武道で使う道着も同じように
乾燥機は避けるべきなのでしょうか？
空手、剣道、弓道の道着について
ご説明します。
基本的には、柔道着と同じで
乾燥機の使用は控えたほうがいいです。
やはり素材に綿が使われていると縮みやすいからです。
しかし柔道着より空手、剣道、弓道の道着は
ポリエステルなどの化学繊維で作られている
割合が大きい傾向があります。
素材によって乾燥機にかけても
ほとんど縮みを感じないものがあります。
それぞれの道着の特徴をまとめます。
空手の道着は綿とポリエステルの混紡のものが多いです。
柔道着ほどではないですが、縮みやすいので
乾燥機は避けたほうがいいでしょう。
剣道の道着は綿100％とポリエステル100％があります。
ポリエステルでできた道着はジャージ生地になっていて、
小中学生の練習に多く使われます。
乾燥機は使えますが、
速乾性が高いので乾燥機にかける必要は
あまりないでしょう。
綿100％のものは柔道着と同じく
乾燥機にかけると縮んだり傷んだりします。
特に綿の袴は乾燥機は厳禁です。
袴のひだがとれてしまうおそれがあります。
弓道の道着は綿とポリエステルの混紡と
ポリエステル100％のものが多いです。
ポリエステルとレーヨンの混合もあります。
上衣ならば、多少縮む可能性はありますが
乾燥機にかけることはできます。
剣道着と同じく袴はひだがとれやすいので
乾燥機は控えましょう。
まとめ
柔道着は乾燥機にかけると縮んでしまいます。
生地も傷みますので、乾燥機にはかけないようにしましょう。
素材によって、縮み方は違います。
綿100％の柔道着は綿の縮みやすいという特性から
どうしても縮みやすくなっています。
ポリエステルが入っていたり、防縮加工された
道着は縮みにくくなっていますが、乾燥機に適してはいません。
どうしてもかける必要がある場合は、
コインランドリーで30分程度かけると乾きます。
柔道以外の道着も、乾燥機にかけたいときは
素材に注意する必要があります。
綿100％のものは、どの道着でも
大幅な縮みの原因となってしまうため
乾燥機は使わないようにしましょう。
化学繊維の道着ならば乾燥機にかけることが
できますが、少し縮む可能性があることは
覚えておいてくださいね。
剣道や弓道の袴は化学繊維でてきていても
乾燥機にはかけないようにしてください。
ひだがとれてしまいます。
柔道着は、その武道の特性から
ひっぱられても破けないように、
かなり分厚く作られています。
洗濯してもなかなか乾かず、
つい乾燥機に放り込みたい気持ちになりますよね。
しかし残念ながら、
基本的に乾燥機の使用はできません。
大切な柔道着ができるだけ長い期間
着られるように、正しい取り扱いをしてくださいね。
