盆踊りが何月に開かれるか地域ごとに違うという意外な真実!

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夏の一大イベント、盆踊り

花火や寺社の縁日、提灯で飾られた夏祭りに合わせて

日本各地でお盆の行事の一つとして開かれます。

それぞれの地域で、矢倉太鼓を立て、

いろいろな音頭や流行の歌に合わせて

輪を描いて踊るこの日本全国で見られるこの季節行事

東京圏では7月中旬に開かれることが多い盆踊りですが、

日本中、ほとんどの地方では8月の中旬に開催されます。

東京音頭は7月の東京の季節音楽なのです。

このお盆という時期の盆踊りという風物には

古くからの日本の歴史を読み取ることができます。

盆踊りの歴史について解説!昔は何月に開かれていたの!?

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野外で集まって踊るという行事の歴史は

雨が降らない夏の時期に、水を祈る神事として発生した

雨乞いの儀式にその起源を持つものと思われます。

記録の上では飛鳥時代、

皇極天皇が六四二年の八月一日に雨乞いをして

雨を降らせたという記録が日本書紀にあります。

天皇の役割とされていた神事は、

その後仏教の浸透につれて密教の修法と

結びついて、祈雨の儀式につながっていきます。

宗教的色彩をもつ仏教の行事として

踊りが取り入れられたのは平安時代、

空也上人による踊り念仏に始まります。

念仏を唱えることで救いを得られるという教えが

浸透するために踊りを取り入れることが

参加者をふやすことに役立ちました。

この流れは、

鎌倉時代の一遍上人に引き継がれて

踊りはそれまでよりも

重要な意味を与えられるようになりました。

踊りによって得られる陶酔感それ自体が

救済への道であるという教えを生み出していきます。

ここでは宗教的な側面よりも、

むしろ踊りそのものが重視され

衣装や道具立て、振り付けなどを競うことが

仏教的な価値とみなされていく動きにつながりました。

このころから踊りに合わせて太鼓を打つようになり、

また唄に合わせて踊る形式が導入されました。

当時の盆踊りは旧暦の7月15日に行われました。

旧暦では15日は毎月の十五夜、満月の夜に当たります。

月の夜の狂乱の行事だったのです。

江戸時代になると、民衆に広まった念仏講などの

動きと結びついて7月から踊り始めて10月まで、

連日踊り明かすようになります。

この行事は次第に宗教的な色彩を失って俗化し、

明治時代には風紀を乱すものとして

盆踊り弾圧の動きが起こります。

その後、

大正になって郷土文化を見直す動きが興り

昭和には宗教性を失って、

今では季節の娯楽として各地に定着していきます。

この踊りの習俗がお盆に開かれるのは

盂蘭盆会(うらぼんえ)の行事と結びついたものです。

盂蘭盆会は日本の古代の信仰が道教と習合したもので

原始信仰としての死者を供養する祭礼と

道教の死者を迎える願いが一つになって

お盆という行事が出来上がっていくのです。

現在の盆踊りについて詳しく解説!何月に行われることが多いの!?

現在の盆踊りは、

東京圏では新盆7月15日を開催日とすることが多く、

東京以外の地方では旧盆8月15日とすることが一般的です。

8月13~16日の、迎え盆から送り盆の時期に合わせて行います。

富山県の「おわら風の盆」など、一部の地域では

旧暦の8月1日ころにあたる「八朔」の日を踊りの日とします。

これは現在の暦だと9月になります。

大きな盆踊りのイベントでは、実際の開催日は

この日付に週末の日程を考慮して調整されているようです。

地方出身の人々が、

故郷に帰る事ができることも大事な理由です。

古くからの盆踊りの日付は、旧暦の7月15日でした。

これを新暦の同日に置き換えたものが新盆の日付で

繁農期を避けるためにひと月後ろに動かしたものが旧盆です。

空也の入滅地とされる会津八葉寺阿弥陀堂では

8月1~11日の時期に「踊躍念仏」

が勤められています。

この時期は会津高野山参りといわれる期間で

その年に死んだ人たちを祀る行事の時期と重なっています。

この阿弥陀堂は納骨堂として作られたもので

死者を供養する空也の遺志が

伝えられるものであるとされます。

道教では旧暦の7月15日を

「地官大帝」の誕生日としています。

地官大帝は地獄の帝で閻魔大王のことですから、

これは贖罪の日、従って、死者の罪を

赦すことを願う日とされています。

この日を「中元」と呼び、

死者をこの世に迎える日としてとり行うのが、

盂蘭盆会です。

盂蘭盆は旧盆の10日後、8月22~24ごろに行われます。

これは地蔵盆とも呼ばれ、、旧暦のお盆とほぼ重なります。

まとめ

古代からの自然の恵みを求める信仰と

仏教の死者を祀る信仰、

そして道教の死者を赦し、この世に迎える信仰が

一つになり、

立秋の満月を迎えて

音楽と歌で神事と人々を結びつけるための活動が

踊りという形の娯楽を残して、日本中で続けられています。

徳島の阿波踊り、

秋田の西馬音内盆踊り、

岐阜の郡上八幡盆踊り

の三つを指して日本三大盆踊りといいます。

他にも、東京と京都の本願寺納涼盆踊りなど

全国各地のお盆の行事として定例化しています。

山形の花笠音頭、

北海道の北海盆歌、

福岡の炭坑節など、

お盆祭りの唄は日本を代表する音楽として

それぞれの土地の彩りを響かせて、

広く親しまれています。

ハワイでは日本人コミュニティを中心に、

6月から9月にかけて島ごとに日を定めて

ボン・ダンスという行事が続けられています。

ブラジルの日系人の間では、日本の音楽をバックにして

マツリ・ダンスというイベントが毎年9月に開かれます。

今年の夏、あなたの住む町で行われる

盆踊りは世界中に広がる

日本の精神文化をつなぐ大切な一日なのです。

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