文化4年(1807)年に
尾道市内で流行した疫病の平癒祈願の為に続くお祭りです。
「ソバ」「ベタ」「ショーキー」の
3つの鬼のお面も付けた氏子が子供達を追い廻し、
祝棒などで叩いたり、突いたりしてまわります。
それをされると病気平癒や子宝に恵まれる、
とされています。
ベッチャー祭は奇祭とも呼ばれて称えられています。
1962年には尾道市無形民俗文化財に指定されました。
9月末になると
今年のベッチャー祭りの準備が本格的に始まります。
開催日時
11月1日から11月3日までの3日間に実施されます。
下記はお祭りの3日間の日程です。
11月1日(木)
18:00~ 神輿渡御
11月2日(金)
11:00~ 大祭式典
17:30~
スペシャルバンド生演奏
ひまりミニライブ
奉納ベッチャー太鼓
11月3日(土・祝)
練り歩き
18:00から21:30までの間、
鬼神のソバ、ベタ、ショッキーと呼ばれる鬼が獅子と共に
吉備津彦神社から本通り商店街、
海岸通り沿いなどを歩きます。
小さいお子さんがいる場合は
在来尾道駅の憩い広場で遊ばせたり
行き交う船が見えたりします。
ベッチャー太鼓の演奏が聴こえてきたら移動を開始すると
タイミング的にもオススメです。
駐車場
専用駐車場はありません。
車でのお越しの際は
駅周辺のコインパーキングを利用することになります。
平均で1時間300円程度の所が多いですが
中には一日中駐車出来て600円程度の所もあったりします。
ただし、早いもの勝ちですので
行動はお早めにすることをオススメ致します。
駐輪場
地元の方なら自転車などで
駅の駐輪場を利用するのがオススメです。
いずれにしても、
公共交通機関を利用するのがオススメです。
休憩所やおススメメニュー
休憩や小腹が空いたら尾道駅前にある
甘味処さくら茶屋店で一休憩がいいですよ。
オススメメニューとしては
アイスわらび餅が美味しいです。
アイスでデコレーションされた猫パフェなども
インスタ映えするので良いですよ。
あと、尾道駅近くには
イオンなどの大型ショッピングモールがあるので
帰りにはそこで買い物やご飯など
家族でも楽しめるとこが揃っていますよ。
トイレ
トイレも綺麗なので女性や小さいお子さんがいる方でも
安心してご利用出来ますよ。
お祭りの見所
威勢の良い男達の掛け声と御輿も迫力があって
見ているだけも盛り上がれます。
- ベタ 狂言面の武悪面。祝棒を持つ。
- ソバ 能面の大蛇。祝棒を持つ、女の大蛇(棒ぜん鬼女)
- ショーキー 天狗面。ささらを持つ。
ショーキーの名前の由来には2つの説があって、
便利屋の庄吉から名前を取った、というのと
鍾馗に由来するというものです。
なお、
連続テレビ小説『てっぱん』では、
尾道育ちの主人公が祖母のことを
陰で「ベッチャー」と呼んでいました。
3人の鬼はお面をそれぞれつけていますが、
ソバは白いお面、ベタは茶色、ショッキーは赤のお面です。
鬼神は、お面も大きいし、
言葉に尽くせず迫力満点で怖いです。
子供から見ると
なかなかの怖さが感じられるでしょう。
お祭りの最中はしっかりと
べっちゃー達の後を追って行きましょう。
御神輿、獅子、ベタ、ソバ、ショーキは
加速を増してスピーディーに移動していきます。
それにしっかりとついていかないと、
お祭なのに誰もいないし何もない
というとってもつまらない状態になってしまいます。
その時の、
子供たちを追いかけ回す鬼の姿は
遠くから見ていても迫力満点です。
ですが、
鬼が持っている竹や棒で叩かれると
無病息災だけでなく、
子宝に恵まれたり、頭が良くなる
といった言い伝えもあるんですよ。
そして、夜になると神輿をかつぎ、
神社の階段を登り境内へと向かって行きます。
最終的の19:00時辺り一宮神社にて
神輿の大回転があるので
そこは是非とも拝見して
迫力を目の当たりにしてくださいね!
最後までエネルギー溢れ、
にぎやかなお祭りです。
毎年8万人もの人が集まる
とても大きなお祭りです。
子供たちの泣き声が色んな場所から聞こえる
ほっこりした場面もあるお祭りですが、
子宝に恵まれるという素敵なご縁もあるならば、
子供との関わりの深い鬼に、
ぜひ行ってみてください。
公式サイト