秋になると見かけるようになる銀杏ですが…
あの臭いって強烈ですよね!!
なぜ、銀杏はあんなにも臭いのでしょうか?
その理由は…
動物などに食べられるのを
防ぐための手段だったんです。
さすがにあれだけ強烈な臭いであれば、
野生の生き物たちすら近づくことはありません。
この臭いの正体は一体どのようなものなのか、
本文で詳しくご紹介していきたいと思います。
私の実家の裏の団地には、
イチョウの木がたくさん生えていました。
毎年すごい数の銀杏が落ちていたのですが、
やはりとても強烈な臭いがしたのを
覚えています。
人の記憶に残るくらいの臭いですから、
ハンパないですよね~。
では、さっそく銀杏の臭いの正体について
詳しく見ていきましょう。
目次
銀杏はなぜ臭いのか?強烈な臭いの正体って何?
銀杏は自分の身を守るために
あの強烈な臭いを持っています。
その臭いは本当に臭いのですが、
これらの臭いの正体が、我々人間の身近なものにも
含まれているのを知っていましたか?
実は、この臭いの正体は…これだったんです!!
ブタン酸
こちらは、別名「酪酸」と言われる成分で、
乳製品が腐ったような臭いを持っています。
この成分は、人間の皮脂にも含まれています。
足が臭うと感じたときには、
銀杏と同じような臭いを発しているかも!?
ヘプタン酸
別名「エナント酸」と言われる成分で、
油が腐ったような臭いを持っています。
揚げ物の油をこしながら使っていくと、
どんどん臭いが付いてきます。
これがもっとひどくなった状態を
想像すると…かなりの悪臭になるでしょう。
この2種類の成分が放つ臭いを
銀杏は持っているのです。
そう考えると、改めて銀杏って…臭い!!
もし、銀杏を踏んでしまって臭いがついたら…
食べる時はどうやって臭いを取ったら良いんだろう?
次項では、そのようなお悩みに
お答えしていきたいと思います。
銀杏の臭いがついたらどうすれば?臭いの取り方を解説!
銀杏の臭いを取ると言っても、
自分の身につけているものに臭いがついてしまった場合、
食べる際の臭い取りの2つのパターンが考えられます。
それぞれ詳しくご紹介していきますね!
物に臭いがついたとき
靴や物などに臭いがついたときは、
重曹で対処しましょう。
まずは重曹スプレーの作り方をご紹介します。
<用意するもの>
- スプレーボトル
- 重曹 小さじ2
- 水 200ml
<作り方>
スプレーボトルに、重曹と水を入れて混ぜるだけ!
これで重曹スプレーが完成します。
靴で銀杏を踏んでしまった時は、
できるだけ早く水で洗い流しましょう。
それでも臭いが取れない時は、
この重曹スプレーを吹きかけます。
数時間後、スプレーを吹きかけた場所を
水洗いしましょう。
それでも落ちない時は、
バケツに水を張って重曹を振り入れ、
数時間靴を付けておき、時間が経ったらすすぎます。
洗えないものに臭いがついてしまった場合は、
重曹をストッキングやお茶の葉を入れるパックなどに入れて
臭いがついた部分に数時間程度置いておきましょう。
食べる時の臭いの取り方
銀杏を食べる場合は、まずは臭いがする果肉を
取り除く必要があります。
作業をする時は、必ずゴム手袋などを着用しましょう。
銀杏はかぶれる場合があります。
バケツやビニールの中に銀杏が浸かるくらいの
お水を入れて、その中に銀杏も入れます。
(できれば、屋外で作業した方が良いでしょう)
果肉がぶよぶよになって剥けるようになれば、
キレイに剥きましょう。
取り出した種を乾燥させます。
(自然乾燥でもオーブンなどでもOKです)
これで、銀杏の臭いは取れますよ!
乾燥させた殻をむけば、中身を取り出して
食べることができます。
食べる際は、火を通したり、調理に用いたり
するようにしましょう。
実は、この銀杏の実はとても栄養があるんです。
しかし、食べ過ぎると毒になる事も…?
1日何個までなら食べても良いのかという内容を
次項で見ていきましょう。
銀杏の食べすぎはよくない!?1日何個までなら食べてもいいの?
銀杏は古くから、薬などとしても用いられてきました。
その銀杏を食べ過ぎると、
嘔吐や痙攣などの中毒症状を起こす危険性が
あるのです。
では、具体的に1日に何個まで食べることが
できるのかというと
大人であれば40個、6歳以上の子供であれば7個を
超えてしまうと、中毒を起こす危険性が出てきます。
しかし、これは本人の体調などにより、
中毒を起こす個数が異なるので、
あくまで参考でしかありません。
また、特に5歳以下の子供に銀杏を食べさせると、
ごく少量でも中毒を起こす危険性があるので、
与えない方が安全です。
銀杏は茶わん蒸しや肴に用いられることが多いですが、
くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
銀杏がなぜ臭いのかという内容は、
参考になりましたでしょうか?
今までは、銀杏はただ臭いとしか思っていませんでしたが、
銀杏は銀杏なりに自分を守っていたんですね!
そう考えると、少し銀杏を見る目が変わりませんか?
銀杏が道に転がる季節には、
踏まないように気を付けながら歩いてくださいね♪