お盆休みと言えば、帰省。
帰省といえば、帰省ラッシュ。
渋滞に耐え、乗車率150%の新幹線で
もみくちゃになり、ヘトヘトになっても、
多くの人が帰省します。
年老いた両親に会いに・・・
おじいちゃんやおばあちゃんに、
孫の顔を見せに・・・
理由は様々ですが、
帰省して行うのがお墓参り。
今では昔ほど、
ご先祖様に対する思いが
強くなくなったと言われていますが、
そんな現代人の私達も、
せめてお盆くらいはと
あなたもお墓参りをしているのでしょう。
ところであなたは、
お盆について調べたことはありますか?
調べて逆に困りませんでしたか?
旧暦、お供え物、お盆の準備、迎え盆、留守参り、
迎え火の方法、送り盆、送り火、
仏教の宗派による違い、地域による違い…
調べれば調べるほど、
沢山の情報が溢れています。
それで結局、何が正解なの?
と、みんな困るわけです。
本当なら帰省先の
おじいちゃん、おばあちゃんに聞くのが
一番なのですが。
あなたがお盆について調べた理由はなんですか?
今、あなたが目にしたこの記事!
つまり、
お墓参りは、お盆の何日にすればいいの?とか、
掃除はどうすればいいの?
ということが知りたかったのでは?
答えは、
お墓参りは何日でも大丈夫です。
どの宗派のお寺でも、
そういったことに従事する人たちも、
何日にお参りしなくてはいけない
という言い方はしていません。
お墓参りをすることが大事であって、
何日でなければならないという決まりはない。
という答えが返ってきます。
目次
お盆でのお墓掃除はいつするの?気にしすぎる必要は無い!?
実際のところ、
帰省って3日程度が平均ですので、
お墓参り=お墓のお掃除ということになりますよね。
本来なら、ご先祖様達をお迎えする前に
お墓の掃除は済ませておくそうです。
お盆中のお墓参りは、
掃除をするべきではないという説もあります。
でもお墓参りと同様に、
あくまで本来なら、
という言い方を誰もがします。
それは、帰省してくる人たちに
時間がないことを知っているからです。
お盆休みが13日からなのに、
12日にお墓の掃除はできませんよね。
それに、本来送り盆は、
16日とされている地域が多いですが、
その前日、15日には
帰らなくてはいけなくなります。
風習は大事です。
でも、無理なことはムリ。
だから、できる範囲でやりましょう。
お墓参りが1回しかできないのであれば、
そのお墓参りの時に、
お墓の掃除も済ませるしかありません。
したがって、
お墓の掃除って今日で正しいのかしら?
間違っていたらどうしよう?
なんて気にしなくて大丈夫ですよ。
もし、帰省先の方が、
コレはこうするものだ!
やり方が違う!
ということをあなたに言ってきたとしても、
それはできる範囲で従いましょう。
そして、
できないことは土地の習わしとして
覚えておけばよいでしょう。
たとえ、習わし通りにできなくても
ご先祖様は、あなたを怒りませんよ。
あなたが忙しい中、
大変な思いをして帰省してきたことは、
ご先祖様だってご存知ですから。
大人なら気を付けたい!お墓参りの時に守るべきルールとは!?
では、お墓参りの際に気を付けたいこと
のお話をしていきましょう。
服装
軽装・サンダルでお墓参りするべきではない、
と言う人もいますが、
お掃除をしなくてはいけないので、
気にしなくて大丈夫。
動きやすい恰好・靴にしておきましょう。
区画内の足場は狭く、おぼつきません。
もし、転んでしまった場合、
周りは墓石です。
大惨事になりかねません。
掃除のやり方
お墓の掃除のやり方は、
区画内の雑草や落ち葉を取ったあとに
墓石を水洗いします。
この時、洗剤を使った方がキレイになるかも?
と思うかもしれませんが、
石材と相性の悪い洗剤を使うと、
変色してしまったりするので、
水洗いにしておきましょう。
長い年月が経って変化した石材は、
悪いことではないので
気にする必要はありません。
そうそう、花筒や線香皿なども
忘れずにキレイにして下さいね。
水だけでおちる
メラミンスポンジを持って行くと
お掃除が楽ですよ。
お供え
お供えには、
お線香、お花、他にお菓子や果物、
飲み物などが一般的です。
故人が好きだったものを
お供えすることが多いでしょう。
このお供え物に決まりはありませんし、
お線香の数も決まっていません。
年配の人と一緒にお参りするなら、
その人のマネをしましょう。
やってはいけないこと
お線香の火は
吹き消さないようにしましょうね。
仏教では口は不浄とされています。
そんな口から出した息を
お供えする線香に吹きかけるのは
良くないこととされています。
正直、私達はほとんどが無宗教。
でも、仏教の教えは知らなくても、
日本人のマナーとして、
知っておきましょう。
お参り
お参りは、故人と親しかった順にお参りします。
お参りの際に私達は、
よくしゃがみますよね?
これは墓石よりも頭を低く、
という理由からです。
規則ではありませんが、
これもマナーとして覚えておきましょう。
お墓参りから帰る際の注意点
食べ物・飲み物のお供え物は、
お墓参りを終えて帰る時に一緒に持ち帰ります。
カラスやケモノなどにお墓を汚されてしまう
恐れがあるからです。
まとめ
お盆のお墓参りについてのお話をしました。
さてもう、お気づきでしょうか?
お盆のお墓参りについて
規則はないということ。
決まりごとは、
その土地の風習であって
規則ではありません。
風習や習わしは、文化でもあるので、
知っておくことに越したことはありません。
それに、
そんな風習や習わしがなくなってしまうことは、
やはり、日本人として少し寂しさを感じます。
でも、風習にガチガチになって
億劫に感じてしまい、
お盆のお墓参りから足が遠のくよりは、
自分のできる範囲でいいので、
ご先祖様を思う気持ちを大切にしてほしいです。
お墓参りの際のマナーも、
私たち日本人の歴史や考え方、
生活の知恵が繁栄された文化の一つです。
そこまで難しく捉えなくていいので、
他の方に不快感を与えないためのもの
として捉えておきましょう。
こういったマナーを知っておくのは、
年を重ねるうえで大事なことですからね。
そういえば、
20代半ばの男性がインターネットに
お盆についての質問を投稿していました。
その質問に対する回答者も
同じ20代半ばの男性でしたが、
若い世代らしい、宗教も風習も絡めないような、
でも、あたたかみのある回答でした
もしあなたが同じ疑問を持っているなら、
こんな考え方もあるんだな、
とご紹介して今回は終わります。
Q:何でお盆に大変な思いまでして帰って、
楽しくもない墓参りなんてしなくちゃいけないんだ?
誰か意義を教えてくれ。
A:帰省は面倒臭いし大変だけど、
あったかく迎え入れてくれる人がいること、
そんな人たちと過ごす機会を
与えてくれるのがご先祖様達だと思えば
お墓参りもそんな苦じゃないよ。
さあ、今年も頑張って帰りますか!