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お盆は霊が出やすい!?そのワケを心と習慣から考える

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夏といえば、必ず出てくるのが

「怪談」「幽霊」「おばけ」の話。

 

ちょっとした怪異から、

はっきりと幽霊を見たというものまで、

多くの体験談が囁かれます。

 

約3ヶ月間の夏の日々の中でも、

お盆の時期になると際だって多くなるのは、

気のせいではありません。

 

 

幽霊の側にも、

夏に出なくてはいけない都合がある・・・。

 

のかもしれません。

 

 

実は科学的にいっても、

夏に怪談が発生しやすいといわれています。

 

その鍵となるのは、

 

  • 「人間の活動」
  • 「優しさ」
  • 「思いやり」

 

です。

 

 

イギリスで行われた実験で、

全くのデタラメな悲劇を噂として流すだけで、

実際には存在しない人の幽霊が、

目撃されるようになりました。

 

これは一種の自己暗示です。

 

人間は、実際に幽霊がいなくても、

自分で怪談を作り出してしまうことが

あるのです。

 

 

お盆は霊が出やすいと信じる貴方に…大切な人を惜しむ心が霊をつくる

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お盆は、日本の全国的な行事です。

 

現代でも多くの人たちが、

墓参りしたり、実家の仏壇に参ったり、

何らかの形で先祖を意識します。

 

普段の生活では、

話題に上ることがなくなった、

おじいさんやおばあさん、

そのほかに亡くなった親族を、

 

お盆になると想い出します。

 

中には、早くに亡くなった友人を

思い出す方もいるかもしれません。

 

こういった想いは、

無意識に投影されます。

 

 

加えて、夏は夜に出歩く機会が多くなります。

 

このようなシチュエーションが重なることで、

ちょっとしたことでも

怪談に結びつきやすくなります。

 

しかし、こういった状況が、

悪いことばかりとは限りません。

 

むしろ、親しい人を亡くしてしまった人にとっては、

 

「あの人が帰ってきた」

 

という心の安らぎをもつことにもつながります。

 

このように、亡くなられた方を意識するのは、

地球上では人間だけです。

 

犬や猫は、目に見えない相手の

感情や思いを想像することはできませんよね。

 

人が怪談を語るというのは、

「死者の無念」や「死者の思い」

「死者のメッセージ」などを主題にする、

とても高度な精神活動なのです。

 

 

あなたの大切な人、

ペットの死を考えたとき、

 

幽霊もそう悪くないのではないでしょうか。

 

 

お盆の習慣のお墓参り何のために?由来と行事から分かること

 

 

お盆は元々、目連(もくれん)という、

修行者の母親を救うエピソードが

一つの起源として語られています。

 

簡単に説明すると、

 

地獄に落ちて苦しんでいた母を救うために、

同様に苦しんでいた人たちもまとめて、

救済するというお話です。

 

お盆は、この目連の優しさを起源とし、

今でも死者の安らかな成仏を願う行事

として定着しています。

 

 

お盆は、特に宗派を限定しないため、

各地に様々な様式が生まれました。

 

共通しているのは、

 

  • 「亡くなった先祖が家に帰ってくる」
  • 「家に帰るためには、なんらかの目印が必要」
  • 「お経や盆踊りで先祖の魂を慰めることができる」
  • 「お盆の最後には先祖の魂を送り出す」

 

といった考え方です。

 

あなたの地域はどうでしょうか。

 

普通だと思っていたお盆の行事が、

全国的には特殊だったということもよくあります。

 

その様式は独特なものもあり、

調べてみるととても面白いですよ。

 

 

例えば長崎などでは、

お盆に墓場で爆竹を鳴らします。

 

なんとも派手で騒々しいような気がしますが、

これも供養の形のようです。

 

 

「家に帰るための目印」は、

 

  • 迎え火
  • 盆灯篭(ぼんどうろう)

 

などが多いですね。

 

迎え火というのは、

墓や海岸、自宅前等で火をたき、

目印にするものです。

 

専用の盆灯篭をつける地域もあります。

 

 

地域によっては、キュウリとナスに箸などを刺して

お供えとするところもあります。

 

この場合、キュウリとナスは、

馬や牛に見たてているそうです。

 

 

これは、お盆にご先祖様に

一時も惜しいので足の速い馬で来てもらい、

帰りは名残惜しいので、

足の遅い牛で帰ってもらうというもの。

 

 

「先祖の魂を慰める」ためにすることは、

 

  • お経をあげる
  • 精霊祭(しょうりょうさい・しょうりょうまつり)
  • 盆踊り

 

が多いです。

 

仏教の考え方でいうと、

天国に生まれかわるのは結構大変です。

 

普通の生き方をしていたのでは、

まず不可能です。

 

そこで、死者の代わりにお経をあげるなどして

徳を積むことで死者を慰めるのです。

 

 

盆踊りはただのお祭り行事ではなく、

元々はお経を唱えながら踊っていたものだそうです。

 

今でも、先祖供養のため

ということに変わりはありません。

 

ちなみに、私は何も考えずに踊ってました。

 

 

「先祖の魂を送り出す」ためには、

 

  • 送り火
  • 灯篭流し

 

で、ほぼ共通しています。

 

送り火は、炎や煙に乗って

先祖が無事あの世へ戻るために焚かれます。

 

灯篭流しは、

別名精霊流し(しょうりょうながし)ともいい、

流れていく灯篭に、

先祖の霊が乗っていくというものです。

 

小さな灯篭に、

祖父母がちょこんと乗っているところを想像すると、

なんとも可愛らしいと思うのは、

私だけでしょうか。

 

 

送り火や灯篭流しは、

お盆行事のクライマックスとする地域が多く、

全国的にも有名なお祭りがたくさんあります。

 

有名どころでは、

 

  • 大文字送り火
  • 五山送り火
  • 嵐山灯篭流し

 

等があり、

同時に花火大会を実施する自治体もあります。

 

 

まとめ

 

お盆は、死者を想う機会が増え、

野外活動も増えるため、

 

科学的にいっても怪談が生まれやすい

シチュエーションです。

 

 

しかし、お盆行事は先祖の安らかな眠りを願う

日本共通の行事です。

 

お盆の様式には色々ありますが、

どの様式にも意味があり、

先祖に対する思いやりが形になっています。

 

次のお盆では、是非今までと違った気持ちで

行事に参加してみてください。

 

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