オレンジ祭りと言えばイタリア!
オレンジ祭りは世界的にも有名で教科書にも載っていますよね。
こんなお祭りがあるのか~と
子どもながら眺めていた記憶があります(笑)
オレンジ祭りは北イタリアの
ピエモンテ州にある『イブレア』で毎年2月に開催されます。
全力でオレンジを投げ合う祭りは
息をのむほど迫力があり、とても圧巻です!
そんなオレンジ祭りの由来はいろんな説があります。
一番の濃厚説は、
13世紀に起きた貴族vs農民の
オレンジ合戦がはじまりだと言われています。
さて、由来についてもっと詳しく迫っていきましょう!
目次
最有力説は農民vs貴族の戦争!元はオレンジでなく豆を投げていた!?
イタリアの大迫力オレンジ祭りは、1808年から続いています。
祭りが行われる形式も昔から今も変わらず行われています。
悪者への反抗
13世紀 街を治めていた男爵は、
厳しすぎる政治をし、重税などで人々を苦しめていました。
そんな中、粉屋の娘ヴィオレッタが男と結婚することに…
しかしヴィオレッタは強い女性で男爵に屈しないと誓いました。
結婚当日、城に上がったヴィオレッタは
隠し持っていた剣で男爵の首を切り落としたのです!
勇敢なヴィオレッタの姿を見た農民は
歓喜し、雄叫びを上げながら城を攻撃しました。
主を失った城はあっという間に人々の手に落ちていきました。
その様子がオレンジ合戦という形で現在に残っているのです。
今でもヴィオレッタは『粉屋の美しい娘』として愛されていますよ。
当時はオレンジではなく豆を投げていた
オレンジ合戦として残っていますが、
中世時代はオレンジではなく豆を投げていたのです^^
1800年頃カーニバルでも豆合戦をするようになりました。
パレードに参加している男性に自分をアピールするために
目立つオレンジを投げる女性も出現!
ちなみに北イタリアでは当時オレンジは珍しい果物でした。
そんなこんなでのちにカーニバルのパレード側から
お返しの気持ちでオレンジを投げ返すように!
やがてオレンジを投げ合うのが定着し
それがオレンジ祭りの由来と言われています。
ただ、歴史や由来はどこか曖昧で謎も多いものです…
オレンジ祭りに興味があるならば
イタリアの歴史に触れてみるのもオススメ!
それにしても日本ではあまりカーニバルは馴染みないですよね。
カーニバルとは謝肉祭のことで
カトリック国の伝統的な行事なのです。
ブラジル、リオのカーニバルなど人生で一度は見てみたいものです♪
いざ参戦!オレンジ祭りに参加するために知っておくべきこと
オレンジ祭りはカーニバルの最後の日曜~火曜の3日間に開催されます。
オレンジは北イタリアで生産されていないので
わざわざシチリアから運送してくるのです。
なんとその量400トン!!
しかもお高めなブラッドオレンジです!!
果物好きの私としてはもったいない気がしますが^^;
祭りがスタートすると
手加減なしの剛速球オレンジが飛び交い少し怖い(笑)
割れたオレンジから飛び散る真っ赤な果実は
なんともホラー映画のようです。
知らない人が見ていると
ただオレンジを投げ合っているように見えますが、
オレンジ祭りにはちゃんとしたルールがあります!
イブレア市民が貴族チームと平民チームに分かれ
優位を争うルールなのです。
詳しくご紹介しますね☆
オレンジ合戦のルール
まず馬車に乗った貴族チームは
50台以上の馬車を出し1000人以上で結成されます。
貴族チームは貴族っぽく武装して、ヘルメットを被り参戦するのです。
そして平民チームは、
4000人以上9チームで結成されています。
平民らしく何も装備していませんが多勢です(笑)
ちゃんと審判もいて、オレンジ祭りを観察し
かわし方や攻撃力など点数をつけます。
1番点数の高いチームが勝ちとなります。
観光客は転がってきたオレンジを
どさくさに紛れて投げることができます^^
ただオレンジが当たって打撲には気をつけましょう!
祭りに参加していないとアピールするためには
会場に入る前にもらえる赤い帽子(フリジア帽)をかぶること。
帽子をかぶっているからと言っても
流れ弾ならぬ流れオレンジには注意して下さいね。
おもしろいことに試合前に気合を入れるためオレンジジュースで
顔を洗っているおじさんもいます!
木箱に積み上げられたオレンジをつまみ食いする人もいます。
おもしろい光景も見物ですよ(笑)
オレンジ祭りが終わると
あたり一面オレンジの海になります。
その光景も圧巻でビックリしてしまいます。
ちなみに潰れたオレンジや残ったオレンジは家畜のエサに♪
平民チーム
平民チームには9つのチームがあると言いましたよね。
それぞれユニフォームもあり、
好きなチームの応援をすることもできるのです!
気になるチームを応援するのもオレンジ祭りの楽しみ方の1つ
チーム名もスペード、チェス、悪魔などなど
◆オレンジ祭りの開催日
イブレアのカーニバルは1月6日~3月1日まで開催されています。
オレンジ祭りは2月26日~28日
時間は14時ごろからになります。
観光に行く場合はくれぐれも汚れてもいい恰好で!
ピエモンテ州イブレアへのアクセス方法は
トリノからアオスタラインで1時間~1時間半です。
まとめ
オレンジ祭りの由来などお話してきましたが、いかがでしたか?
中世から続く大迫力の伝統行事を
見てみたくなったのではないでしょうか。
勇気があれば見るだけではなく、参戦してみたいものです^^