最近、テレビやネットのニュースで
「シェアサイクル」という言葉を
よく見かけるようになりました。
英語の意味を考えると
「自転車の共有」となって
なんとなくイメージがつくような感じもしますが、
メルカリやドコモが参入するとなると
いよいよわからなくなります。
通信会社と自転車って
結びつかないですよね。
ではシェアサイクルというのは
どういうものなのか、
これからの展開も踏まえつつ
紹介していきます。
シェアサイクルとは?メルカリやドコモやDMMにmobike!?
シェアサイクルというのは
一種のレンタサイクル、
つまりレンタカーの自転車版
という側面があります。
要はそれぞれの企業が揃えた自転車を
特定の場所で借りて利用、
用が済んだら返却場所に持っていく
というものです。
レンタカーでは返却場所が
元借りたショップであったり
乗り捨てでもその場所が
非常に限定的だというのがデメリットでした。
それに対して、
自転車はご存知の通り省スペースですので、
都内のような狭い場所でも
貸し借り、返却ができる
というのが大きなメリットです。
ちなみに、このような拠点を
「サイクルポート」と呼んでいます。
自転車は手軽かつエコな移動手段として
欧米では普及が進んでおり、
それに伴ってシェアサイクル市場も
急激な伸びをみせています。
すでに国内ではドコモが参入しており、
全国7市区域、181のポートで
1755台の自転車が運用されている
という状況です。
ポートの数だけ見ると
レンタカーよりはるかに多いですね。
他にも北海道や福岡では
mobikeという中国系の企業が
サービスを展開しています。
そして、
近い将来日本に起こる大きなイベントとして
東京オリンピックがありますね。
オリンピックでは国外からも
たくさんの観光客がやってきます。
大量の外国人がタクシーやバス、
電車を利用し始めたらどうなるでしょうか。
日本の電車、地下鉄は
非常に複雑かつ混雑することで有名です。
つまり、大変な混乱が起こることが
容易に想像されます。
そこに目をつけたのか、メルカリやDMMが、
シェアサイクル事業への参入を発表しました。
両者はともに2018年初頭を目処に
事業を開始することを検討しています。
現段階では駐輪スペースを貸し出してくれる企業や
サービス展開に興味のある自治体を募集している段階で、
まずは都市部からのサービス展開が予想されます。
シェアサイクルの今後の課題は?
先ほども書いたように、
海外ではシェアサイクルが普及しています。
しかし、日本はいわば
「シェアサイクル後進国」と呼ばれるくらい
後れを取っているというのが現状です。
その原因としては
公共交通機関が発達しすぎて
都心部などでは必要性があまりないということ
そもそも駐輪場が非常に少ないこと
そしてドコモが展開しているのは
すべて電動アシスト付で
メンテナンスなどに多大な労力を
費やさなければならないこと
が挙げられます。
私自身もたまに東京都内に出かけることがありますが、
30分に1本電車があるかないかの地元と比べて
数分おきに電車が来る都内は
非常に便利で一駅分でも電車を使ってしまう
というようなイメージでした。
シェアサイクルを利用したことのある人に
話を聞いてみると
決済の方法などがそれぞれで
バラバラになっていて使いづらい
という意見や
自転車が走りやすい道が少ない
路肩駐車が多くて走りにくい
というものが聞かれました。
確かに、普段自転車に乗っていても
路肩の砂利が多かったり
停まっている車を避けるのに
後ろから走ってくる車に
注意しなければいけなかったりなど
とても自転車の条件がいいとは
言えないのが現状です。
また、
ドコモのシェアサイクルを利用するのには
会員登録が必要なのですが、
利用に際してログインするときに
アカウント名とパスワードを
いちいち入力しなければいけない、
つまり、オートコンプリート機能が
備わっていないというのが
非常に不便であるというのが挙げられます。
そして、電動アシスト付自転車は
バッテリーが動いている間はとても快適です。
自転車番組でタレントさんが
電動アシスト付のロードバイクに乗っていらっしゃって、
初めのうちはすいすいと進んでいて、
「とても楽」とおっしゃっていました。
しかし、バッテリーが切れてしまうと、
バッテリーだけで数キロの重さがあるので、
漕いでも思ったより進まないということになります。
現状ではバッテリーの
充電スポットは設置されていないようで、
ここにも停滞の原因があると考えられます。
シェアサイクルの東京での稼働状況は?港区や千代田区も!?
何度も書いていますが、
東京都内ではすでに
シェアサイクルが導入されています。
ドコモを例にとると、
「自転車シェアリング広域実験」として
千代田区、中央区、港区、江東区、
新宿区、文京区にポートが設置されており、
2017年の1月時点で
合計215のポートが設置されています。
この6つの区であれば
どこで借りてもどこにでも
返却することができます。
普段使いするのであれば
月額会員への入会がおすすめです。
基本料金が月2000円で、
1回で30以上利用した場合は
30分すぎるごとに100円が
延長料金として加算されます。
旅行などで一日中使いたい場合には
1日パスというものもあり、
こちらは1日1500円から利用することができます。
このように、都内では中心部で
特にシェアサイクルが提供されています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
日本ではまだまだ認知度の低いシェアサイクルですが、
地方でも導入されて来れば
使い方次第で生活や旅行を
より便利にすることができます。
今後のシェアサイクルの発展に期待しましょう。