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なぜ台風の回転方向は反時計回り(左回り)なの?わかりやすく解説!

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夏も終わり、9月に入ります。

9月と言えば台風のシーズン!

 

大雨に暴風と注意が必要です。

 

そして、意外と知られていないのが

台風の回転方向。

実はどの台風も、反時計回り(左回り)なのです。

 

それによって、地図で見たときの

台風の下側(南)の方が一般的に

台風の勢いが強いのも特徴です。

 

そこで、台風の回転方向がなぜ

反時計回り(左回り)なのか、

中学生でもわかるぐらい

詳しく解説していきます!

台風の回転方向が反時計回り(左回り)の理由は?コリオリ力が関係!?

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それでは、なぜ台風の回転方向が反時計回り(左回り)

なのかを解説していきます。

 

ニュースの気象情報で台風がくるくると

回転しながら進んでいく映像を

見たことあるかと思います。

 

実はあのニュース上でもしっかりと

反時計回り(左回り)に回転しています。

 

台風が反時計回り(左回り)に回転する理由としては

地球が球体として「自転」していることが原因です。

 

これだけの解説で終わってしまっては

身も蓋もありませんので

まず「自転」とは何かを復習しましょう。

 

自転とは、重心の通る直線の周りを

回転することです。

 

重心の通る直線とは、

北極と南極を結ぶ軸ということです。

 

そして、その軸を1日1回転のペースで

回っていくのです。(24時間)

 

例えるなら、コマのような回転です。

 

コマも軸を中心としてクルクルと回ります。

それを、1日かけてゆっくりと1回転!

 

しかし、コマは回っていると

勝手に止まりますよね。

地球の自転が止まらないのにも理由があります。

 

それは、コマの場合は地面とコマに

「摩擦」が生じます。

 

しかし、地球は地面にこすれながら

回っているわけではありませんので、

回転力が弱まることなく

ずっと回り続けることができるのです。

 

学生時代に「慣性の法則」を勉強したのを

覚えていますか?

 

地球は何かの力によって回転し続けるのではなく、

「慣性の法則」によって回転し続けます。

 

慣性の法則を思い出してほしいのですが、

「運動している物体はいつまでも

等速直線運動を続ける」

という定義があります。

 

なんとなくイメージがしにくいのは、

私たちが地球上に暮らしているからです。

 

地球上では、摩擦や空気抵抗、

重力がありますので、いつまでも等速直線運動を

続けることができません。

 

しかし、宇宙空間ですと

重力も空気抵抗もないため、

等速直線運動をずっと続けることができます。

 

例えば人を押してしまえば、

止まることなくずっとどこまでも飛んでいってしまう

ということですね。

 

その慣性の法則が働くことで、

地球は自転を続けることができています。

 

そして、台風が発生するには、

この地球の自転が必要不可欠であり、

そのことがわかれば台風が

反時計回り(左回り)であることも

理解しやすいですよ。

 

そもそも、台風はくるくると

渦を巻きながら移動していきますよね。

 

これは自転の影響でくるくると回りながら

勢力を拡大していくからだったのです。

 

 

そして、いよいよ台風の回転方向が

反時計回り(左回り)の理由。

 

それは地球の自転により発生する

「コリオリ力」が大きく関係しているのです。

 

この「コリオリ力」も、

先ほど地球の自転の際に出てきた

「慣性」の力の一種です。

 

まず、地球規模で見たときの風の流れですが、

北半球では風の軌道は「右にカーブ」します。

同様にして南半球では「左にカーブ」します。

 

わかりやすいように身近にあるものでも

考えてみましょう。

 

例えば、メリーゴーランドの上で

キャッチボールするとします。

想像してほいのですが、

回転しているメリーゴーランドの上で

ボールを投げたとき、まっすぐにとんでいきそうですか?

 

まずとんでいきませんよね。

 

それでは、左回りのメリーゴーランドの上で

ボールを投げればどちらにカーブしていきそうですか?

 

そう!

右にカーブしていくのです。

 

逆も同じで、右回りのメリーゴーランドの上で

ボールを投げれば左にカーブしていきます。

 

この、風やボールをカーブさせる力こそが

「コリオリ力」の意味なのです。

 

そして、このコリオリ力によって

台風の回転方向も決まります。

 

台風は反時計回り(左回り)に回転していると

ご紹介してきたのですが、実は世界共通で

反時計回り(左回り)ということではありません。

 

北半球では反時計回り(左回り)

南半球では時計回り(右回り)

 

というように台風が発生する場所で

回転の向きは変わるのです。

 

当然日本は北半球ですので台風は必ず

反時計回り(左回り)なんですね。

 

そして、台風が反時計回り(左回り)になるのも

大気中の風もコリオリ力の影響で

中心に向かい右寄りに曲がることが原因なのです。

 

台風は真ん中に「台風の目」と言われる

穴が開いていますよね。

 

この中心部が最も気圧が低いところであり、

そこに向かって周りから風が吹いてきます。

 

その際、コリオリ力の影響で右に(反時計回り)

曲がりながら吹き込んでくるので、結果的に

台風を全体的に見ると左回りに回る動きとなるのです。

 

台風の目を真ん中としたときに、

東西南北どちらからでも

風が吹き込んだときに右に曲がっていくということです。

 

真ん中に向かう風が必ず右に曲がる

ということは・・

反時計回りに回っていくということですよね!

 

北半球で発生する台風が必ず反時計周り(左回り)

になる理由を理解できましたか?

 

風は右に曲がるけど台風は反時計回り(左回り)

になるということで少しややこしいかもしれませんが、

真ん中に向かってくるものが右に曲がると

時計回りになるか、反時計回りになるか。

これがわかるとバッチリですよ!

まとめ

台風が北半球は必ず反時計回り(左回り)で、

南半球は時計回り(右回り)

しかもそれは「コリオリ力」の影響である。

 

なんて知っている人ってあまりいませんよね。

職場で台風の豆知識を披露することで

一目置かれること間違いなしです!

 

注意点としては、もっと詳しい人がいた場合

あまり詳しくないことがバレるという点ですね。

 

ぜひ参考にしてみてください。

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