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蚊取り線香と線香の成分と効果の違いを紹介!煙に殺虫成分は無し!?

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暑さが少し和らいだ夕方に、縁側で夕涼み。

 

あたりは少し薄暗くて、ヒグラシの鳴き声が聞こえて、

縁側には切ったスイカが置いてあって…。

と、そんな光景が思い浮かびます。

 

そんな夕涼みの光景に、

加えて思い浮かぶものがありませんか?

 

 

ぶたの形をした陶器の入れ物。

そのぶたの口からのぼる煙。緑色の渦巻き。

 

そう、蚊取り線香です。

 

 

最近は、煙が少ないタイプのものやスプレー式のもの、

電気式のものもありますが、

昔ながらのタイプのものは、

根強い人気を保っています。

 

蚊取り線香の匂いが、なんだか懐かしく感じる

という方も多いのではないでしょうか。

 

 

もう一つ、夏によくかぐ煙として、

お線香の匂いがあります。

 

お盆に帰省したときに、

お仏壇に供えたり、お墓に供えたりと、

お線香は夏に欠かすことができません。

 

お線香の煙がゆったり漂う光景も、夏ならではです。

 

夏に欠かせない蚊取り線香とお線香。

 

それでは、この二つの線香が、

どう違うかご存知ですか?

 

 

同じ線香という文字が入っていますが、

この二つは全く違う成分が入っています。

 

おおざっぱにいうと、

蚊取り線香には蚊を殺す殺虫成分が入っていて、

お線香にはいい匂いがする成分が入っています。

 

それでは、詳しくみていきましょう。

 

 

蚊取り線香と線香の成分を知って正しく使い分け!

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蚊取り線香に含まれている、蚊を殺す殺虫成分を、

ピレスロイドといいます。

 

この成分は、シロバナムシヨケギク

という植物から抽出されます。

 

この植物は、除虫菊という名前で知られています。

 

名前からして、虫よけにききそうな植物ですね。

 

 

このピレスロイドは、太陽の光や空気にさらされると

分解されやすくなってしまうので、

蚊取り線香の保管は、日光が当たらず、

密閉されたところが向いています。

 

それでは、蚊取り線香に火をつけて、すーっと上る煙に

このピレスロイドがふくまれていて、

煙にふれたら蚊が死ぬのかというと、

そうではないんです。

 

 

確かにピレスロイドは、

燃やすことで殺虫効果を発揮します。

 

ですが、

煙にピレスロイドは含まれていないんです。

 

 

ピレスロイドは、

燃えているところから揮発して、

周囲に広がっています。

 

虫よけの効果は、燃えているところに

発揮されているんですね。

 

煙と違って目に見えないのでぴんときませんが、

蚊を退治するときは、煙を浴びさせるより、

蚊取り線香の燃えているところを

さっと近づけたほうがよさそうです。

 

とはいえ、煙にも少しはピレスロイドが含まれますし、

煙が上がるだけで虫よけにはなりますので、

蚊がいるところに蚊取り線香を

こまめに動かすことはないでしょう。

 

お線香には、殺虫成分は入っていません。

 

お線香は、よい香りを出す材料から作られたお香で、

燃やすことでよい香りの煙を楽しみます。

 

 

お線香の材料は、白檀(びゃくだん)や

沈香(じんこう)がよく使われます。

 

あまり聞いたことがないですが、

いずれもよい香りのする植物です。

 

 

最近では、ラベンダーや梅の香りのものや、

コーヒーの香りのものもあったりします。

 

 

お線香の香りは、

亡くなった方の食べ物になる

といわれています。

 

そう思うと、色々な香りがあるのはうれしいですね。

 

 

ですが、お線香の煙と香りには、

殺虫効果はありません。

 

虫よけをしたいときは、

蚊取り線香を焚きましょう。

 

 

蚊取り線香とお線香。

含まれている成分も全く違いますし、

使用目的も全く違います。

 

きちんと使い分けたいですね。

 

 

蚊取り線香はアブやブヨに効果なし!?オススメの対策とは?

 

蚊取り線香には、ピレスロイドという

殺虫成分がふくまれることはわかりましたが、

蚊だけではなくアブやブヨにも効果はあるのでしょうか?

 

実は、蚊取り線香は、

アブやブヨにはあまり効果がありません。

 

なぜなら、蚊取り線香には、アブやブヨを撃退できるほど

ピレスロイドが入っていないからです。

 

 

蚊取り線香に入っているピレスロイドの量は、

からだの小さい蚊を撃退するには十分ですが、

からだの大きいアブやブヨを撃退できるほどではないのです。

 

アブやブヨを撃退したい!というときには、

「森林香」という蚊取り線香があります。

 

「森林香」は蚊取り線香を強力にしたもので、

山で働く人たちも愛用していたりします。

 

強力なぶん、たくさん煙も出ますので、

部屋の中では使わないほうがいいでしょう。

 

 

アブやブヨを寄せ付けたくないというときは、

ハッカ水がおすすめです。

 

作り方は簡単で、薬局で売っているハッカ油を、

水で薄めてスプレーボトルに入れるだけです。

 

身体に吹き付ければ虫よけになりますし、

アブやブヨが入ってきそうなところに

吹き付けておいても効果があります。

 

 

虫が多い夏。

 

いろいろな道具を使い分けて、

虫を撃退していきたいですね。

 

まとめ

 

蚊に効き目があるのは煙ではない、というのは驚きでした。

 

部屋がけむたくなればなるほど

効き目があると思っていたのは、

勘違いだったんだな~としみじみしています。

 

今まで、煙が少ないタイプとか電気式のものとかは、

煙が出てないから効かないのでは?と思っていたのですが、

これから使っていこうと思います。

 

 

お線香も、お酒やお菓子とか、

色々な香りがあるんですね。

 

これからもっと色々な香りのものが出て、

亡くなった人が好きだった食べ物を

思い出して選べるようになるのかもしれません。

 

夏草の匂い。

雨上がりの土の匂い。

プールの匂い。

 

夏には色々な匂いがありますが、

これからもっと新しい匂いが増えていきそうですね。

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