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暑い季節に知っておくべき冷房と除湿の違いと体に良い使い方

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蒸し暑い日本の夏では、

エアコンの出番が多くなります。

 

暑い日は特に部屋を涼しくするために

冷房に頼りがちです。

オフィスでは一日中冷房を

入れっぱなしというところもあります。

 

エアコンを使った冷房除湿では

いったいどう違うのでしょう。

 

冷房をかけすぎると体に良くない

といわれますが

本当のところ、冷房と除湿では

どちらが体に良いのでしょう。

 

実は、軽い除湿であれば

実際には室温を下げる効果があり

場合によっては冷房よりも

体に負担がかからないのです。

 

 

冷房が体に悪いワケ・除湿が体に良いと言われるワケ

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一般によく、冷房は体に悪いといわれます。

 

これはエアコンを使って

室温を下げた場合に、

皮膚の表面にある汗腺の機能が

損なわれることに起因します。

 

本来、皮膚は自然の気温の

上下に応じて汗をかき、

これによって体内の熱を

体の外に出して

結果的に体内の温度が

上がらないように調節しています。

 

ところがエアコンによって、

室内の温度を自然の気温よりも低くしてしまうと、

この汗をかくことによる体温調整がされなくなるため、

発汗及び体温調節の仕組みがうまく機能しなくなります。

 

エアコンの効いた部屋から

暑い屋外へでると、

それまで汗を作る仕組みを

動かしていなかった皮膚は

急速に汗を発生させます。

 

本来であれば、汗とともに

体の中の老廃物が体の外に

排出されるのですが、発汗が

正常に動いていない状態では

汗とともに体に必要なミネラル分が

排出されてしまうため

老廃物は体内に残り、

体が疲れやすい状態になるのです。

 

また、冷房に当たっている状態が

日常的に継続すると

汗腺の発達が阻害され、

発汗による体温調節の機能

そのものが弱くなってしまいます。

 

通常の健康な人の

平熱は36~37℃ですが、

体温調節が機能しなくなった

人間の体は、そもそも

体温があがらないように、

平熱を35℃程度に抑えてしまいます。

 

体温の低い人はそれだけ、

高い温度への対応力が弱くなります。

暑い外気に触れたときだけでなく、

病気で発熱したときや

熱いお風呂に入ったときなどに

めまいをおこしたり

貧血状態になったりしやすくなるのです。

 

これ以外にエアコンを使う場合には、

エアコンの風が当たる場所によって

体の一部分だけを冷やすことで

その部分だけの血行が悪くなるため、

体全体の温度調節が

うまくできなくなることになります。

 

一方で空気中の湿度が

不足した場合は、

体の表面から乾燥した空気に

水分が奪われるため、

皮膚は乾燥した状態になります。

 

乾燥した粘膜はひび割れやすく、

また風邪などの細菌に対する

防御能力が弱くなるため、

病原体が体内に入りやすくなります。

 

乾燥した皮膚は、

汗をうまくかくことができないため、

発汗による体温調節機能が

損なわれることになります。

 

逆に空気中の湿度が高すぎる場合は、

汗が体の外に出ることが難しくなる上、

外に出た汗が蒸発できないため、

体温が下がらず

熱が体の中に

こもってしまった状態になります。

 

このため、室内であっても

高湿度の環境では

熱中症にかかる可能性が高くなり、

特に老人や乳幼児など

体温調節機能が弱い人の場合は

注意が必要です。

 

湿度は普通「%」で表示されますが、

これは飽和水蒸気量に対する

空気中の水分の量をあらわしています。

湿度が100 %になると、空気中の水分は

水滴として現れてきます。

 

飽和水蒸気量はこれ以上水蒸気が

蒸気でいることができない

蒸気量で、

この量は温度によって変わります。

 

気温が高いほど、

大量の水が水蒸気の形で

空気中に溶け込めます。

 

従って、同じ湿度であっても

気温が高ければ

実際には空気はより多くの

水分を含んでいます。

 

この意味で、%で表示される湿度を

「相対湿度」と呼びます。

 

同じ空気であっても、

気温が下がれば飽和水蒸気量が下がり、

従って相対湿度は上がることになります。

 

何も変わっていなくても

気温が下がるだけで

湿度は上がるのです。

 

 

冷房と除湿の使い分けと体に良い快適な環境で過ごす方法

 

人間にとって快適な温度、湿度の条件は

夏で気温25~28℃、湿度55~65%

冬は気温18~22℃、湿度45~60%

といわれています。

 

建築基準法では快適な湿度として

40~70%を基準としています。

 

 

冷房を作動させているとき、

室内の空気が冷却される過程で

空気の湿度が上がるため、

元の空気に含まれていた水分が

水滴になって空気から出てしまいます。

 

このため、冷房は自動的に

除湿する効果を持っています。

実のところ、「除湿」運転よりも

「冷房」運転のほうが

水分を取り除くこと自体に関しては強いのです。

 

これに対して、「除湿」運転の目的は

あまり温度を下げないで

空気中の湿気を取る、

ということにあります。

 

エアコンの「弱冷房除湿」という

運転がこれにあたります。

室内の空気から水分を除き、

室温よりやや低い温度

空気が戻されます。

 

もう一つの除湿機能として

「再燃除湿」というものがあり

これは、一旦冷却して湿気を除いた空気を、

再度暖めて室内に戻し

室温をあまり下げず

除湿した状態にするものです。

 

もともと気温がそれほど高くないのに

湿気が多いときなどに、

気温を下げずに湿度を

下げるための機能です。

 

梅雨の時期で湿度が高くて不快な時や

夜、寝るときなど

体を冷やしたくない時には有効ですが、

空気を一度冷やしてから

暖めなおすため、電気代がかかります。

 

 

まとめ

 

暑い日に外から帰ってきて、

急いで部屋を冷やしたいときには

冷房運転が一番早く

温度を下げてくれます。

 

このとき、室温が下がると

同時に除湿されます。

一旦室温が下がったら

弱冷房除湿に切り替えましょう。

 

暑くはないけれど、湿度が高く

不快な日は再燃除湿で湿気をとり、

ある程度下がったら

弱冷房除湿に切り替えれば

電気代の節約になります。

 

気温が低い日には、

冷房で除湿しようとしても

室温が設定温度に達したところで

エアコンは止まってしまうので

うまく除湿できません。

 

部屋が暑くなっているときには、

室内の空気の温度が

設定値まで下がっても、

壁や床が暖まっているために

体感温度はさほど

下がらないことがあります。

 

基本的には、

湿度をコントロールすることで

皮膚からの発汗作用を正常にし、

あなたの体の体温調節機能を

働かせて快適な環境にする、

というのが体によいエアコンの使い方なのです。

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