仕事をしている上で先輩に嫌われたと感じると、
気になって仕事に集中できなくなりますが、
早期に対応すれば簡単に解決することができます。
ただし、解決するためには、
自分の行動を振り返り、
非があるなら改める勇気が必要となります。
自分に非はないか?まずはそこから考えよう
先輩に嫌われたと思っていても、
実は「思い違いだった」
ということはよくあることです。
まずは自分が本当に嫌われたのか、
その原因をしっかりと把握することが
大切になります。
先輩に限らず会社で嫌われる人には、
一定の条件があります。
例えば、次の項目に該当する部分はないでしょうか?
- いつも自分のことしか考えていない、自分の意見しか話さない。
- いつも否定的な態度で、人の話を聞かない。
- みんなで話していても話題に乗っていかない。
- 無表情で笑顔がない、不機嫌な態度をとってしまう。
こういった態度を知らず知らずに繰り返していると、
先輩だけでなく、同僚や上司からも嫌われてしまいます。
また、仕事上のこんな態度はありませんか。
- お茶くみ、掃除などの雑用が嫌だ。
- 男性社員や上司とばかり話をする。
- 化粧が派手である。
- 残業は基本的にしない、突発で休む。
- 仕事を手伝ってもらっても「ありがとう」が言えない。
こういった態度は特に先輩に嫌われる要素です。
自分では「そんなつもりはない」と思っていても、
たった1回のミスで嫌われてしまうことは
よくあることです。
次の項目はどうでしょうか?
- 仕事の能率が遅い。
- 周りの先輩が怖くて返事しかできない。
- 声が小さい。
これらの項目は、
必ずしも本人に非がある訳ではありませんが、
先輩からすると「イライラする」対象になります。
さて、次に自分がどういった行為を受けているのか
考えてみましょう。
- 悪口などの身体的な攻撃
- 陰口などの精神的な攻撃
- 仲間外れなどの人間関係からの切り離し
- 過大な仕事を命じられる
- 仕事をさせてもらえない
- 宗教を聞かれるなど個の侵害
これらは、パワハラにあたる行為になりますが、
こういった行為を受けていれば、
先輩から嫌われ「パワハラ」を受けている状態ですので、
早急な対応が必要です。
まずは、先輩から嫌われた理由と、
自分が受けている行為を整理しましょう。
先輩に嫌われた時の解決法と対処法
先輩から嫌われたことによって、
不利益な扱いを受けた場合の解決方法は、
次の二通りが考えられます。
- 「社内の人間関係の問題として対処する」
- 「パワハラ問題として対処する」
どちらの方法で対処するかは、
自分が受けている行為の度合いにより判断しますが、
今後、その職場で働き続けるなら、
まずは、社内の人間関係の問題として対処すべきです。
社内の人間関係の問題として対処する場合、
まずは自分の非を認め、自分の行動を変えることです。
常に笑顔であいさつし、
人から頼まれたことには嫌な顔をせず行動するだけで、
好感度はアップしますから、
軽度な嫌われ方であれば、数日で解消されるでしょう。
また、嫌われていると思う先輩に積極的に
話しかけてみることも大切な要素です。
そうすれば、先輩から「嫌われている原因」が
聞き出せるかもしれません。
自らの態度を変えても状況が好転しない、
もしくは、自分が受けている行為が
典型的なパワハラである場合は、
パワハラ問題として対処しなくてはなりません。
この場合の対処法は次の3点です。
- 会社のパワハラ相談窓口に申告する。
- 社員の過半数が加入する労働組合に相談する。
- 弁護士事務所に対応を依頼する。
順序としては、
会社もしくは労働組合に相談し、
状況が好転しないのであれば、
弁護士に依頼します。
会社のパワハラ相談窓口では、
最近、パワハラは社会問題ともなっており、
各企業とも、その根絶には力を注いでいます。
その反面、先輩・後輩の間でのパワハラは、
単なる人間関係の問題として
処理されることも十分に考えられます。
そうならないためには、
「いつ、誰に、何をされたのか」
を明確に整理して説明することが大切になります。
労働組合は、直接、
その先輩と話してくれるわけではありません。
あくまでも、会社に対して
適正な対応を求めるものですから、
「いつ、誰に、何をされたのか」
を整理しておくことは、会社対応と同様です。
会社や労働組合の対応が満足いくものではなければ、
弁護士に対応を依頼します。
この時に気をつけなければならないのが、
パワハラ問題に精通した弁護士を選ぶことです。
最近ではパワハラ問題が急増していることから、
パワハラに特化した弁護士事務所が増えています。
ネットなどで「パワハラ 弁護士」と検索すれば
いくつかの事務所が出てきますから、
無料相談窓口を開設している
弁護士事務所を選ぶとよいでしょう。
弁護士事務所であれば、
これまでの判例に基づいて
的確な対処をしてくれます。
あまりにも、先輩の行為が酷いのであれば
弁護士への相談も検討すべきでしょう。
まとめ
先輩に嫌われたことによる人間関係の不調は、
仕事に対するモチベーションを下げるばかりか、
メンタル疾患などを引き起こす場合もあります。
したがって、単なる人間関係の問題だと軽視せず、
状況によっては、パワハラ問題として対処します。
ただし、その原因がどこにあるのか、
特に自分に非がある場合は、
まずは自分の行動を改めることが大切です。