ひと昔前まで、ペットの小動物と言えばハムスターでしたが、
最近ではいろいろな小動物を見かけるようになりました。
よく見かける小動物のひとつに、
ハリネズミが挙げられます。
トゲトゲの背中とは裏腹にカワイイ顔をしていて、
しぐさの一つ一つに愛嬌がありますよね。
ペットショップで売られているところを見て、
あなたも「飼ってみようかな」と思ったことは
ありませんか?
でも、ペットの飼育というと、手間がかかって
大変なイメージがありますよね。
心配事も多いはずです。
ニオイがあるんじゃないか、とか。
エサ代がかかるんじゃないか、とか。
「飼ってみたいけど、自分に飼えるのかな?」
なんて、不安にもなります。
大丈夫!
ハリネズミは、飼い方さえ知っていれば誰でも簡単に飼えます。
ハリネズミ飼育のポイントはずばり、
- 広い入れ物(ケージ)で飼う。
- 夏は涼しく、冬は暖かく。
- エサとお水は十分に。
- 掃除はできるだけマメに。
- 動物病院を見つけておく。
の5つだけ。
さぁ、ちょっと変わった可愛いペット、
ハリネズミの飼い方をご紹介します!
目次
ハリネズミの飼育法のポイントはだった5つだけ!
入れ物(ケージ)
ハリネズミは、エサを求めて地面を歩き回る動物です。
ですので、ハリネズミが十分に歩き回れるよう、
広いケージを用意しましょう。
ハリネズミ専用のケージは売られていないので、
他のものを代用して使うことになります。
熱帯魚に使うガラス水槽ならキレイに飼うことができますが、
重くて掃除が大変。
落として割ったりしたら危険です。
私がハリネズミを飼うのに
使っていたのは衣装ケースです。
幅70センチくらいの、売り場で一番大きなケースを選んで
使っていました。
軽いので掃除が簡単だし、安いので気兼ねなく使えます。
もちろん、ジャンプして出てくることはありませんが、
念のため、100円ショップのワイヤーネットでフタをしていました。
もしDIYが得意なら、木材で作ってあげることもできます。
ハリネズミは「ネズミ」と名前はついていますがネズミの
仲間ではないので、木をかじって穴を空けることはしません。
温度管理は大変?
結論から言えば、
あなたがTシャツ一枚で快適に過ごせる部屋なら
ハリネズミも快適です。
「〇度に設定」などと細かく気にする必要はありません。
ただ、ハリネズミにとって日本の夏は暑すぎ、
冬は寒すぎるので、そういうときは
ちょっとだけ工夫してあげましょう。
ペットショップに行くと、ウサギ用の放熱パネルや、
小型のヒーターが売られています。
そういうものを上手に活用すれば、
ハリネズミは夏も冬も元気に過ごすことができます。
私の家では、
夏はハリネズミと同じくらいの大きさの放熱パネル、
冬はケージの1/3くらいのパネルヒーターを使っていました。
ハリネズミは自分で「暑い」とか「寒い」とかがわかるので、
放熱パネルやヒーターに自分で乗り降りして
温度を調整していました。
ただ、私の家は24時間365日、
エアコンをつけっぱなしにしています。
冬はパネルヒーター以外に
ひよこ電球で空気ごと温めることができますが、
夏はエアコンで涼しくしてあげましょう。
ちなみに、ハリネズミは汗をかかないので、
扇風機では涼しくなりません。
エサとお水
野生のハリネズミは、地面を歩いている虫などを食べています。
でも、ペットショップに行けば、専用フードが売られています。
ハリネズミのための栄養バランスを考えて作られているので、
これさえあげていれば大丈夫です。
そのままあげられるもの、ふやかすタイプなど、いくつか種類が
あるので、いろいろ試してみましょう。
あげるときはお皿に入れてあげます。
これも、専用のものはないので、ハムスター用のエサ入れなどを
使いましょう。
けっこう散らかして食べるので、
覆いのついたタイプのエサ入れを使うと便利です。
お水も、お皿であげられますが、
すぐにひっくり返してしまいます。
ハムスター用の水ボトルを使うといいでしょう。
特に教えなくても、ちゃんと水を飲んでくれます。
私は、ワイヤーネットをフタに使っていたので、
水ボトルをワイヤーネットからぶら下げて
使っていました。
よく食べるしよく飲むので、
エサもお水も毎日新しいものをあげましょう。
ただ、旅行や出張で数日家を空けるくらいなら大丈夫。
水と餌を多めに入れておきましょう。
敷物と掃除
ハリネズミはよく歩き回るので、
爪でしっかりとつかめる地面でないと
すべってしまいます。
おしっこやフンも多いので、
ケージに何も敷かないと落ち着かないし、
不衛生になってしまいます。
私は小型犬用のペットシーツを使っていました。
衣装ケースの床面の大きさに合わせて折って敷いてあげます。
ハリネズミは掘るのも好きなので、
ペットシーツの下にもぐってしまうことがよくありました。
そこで、ペットシーツは四辺をガムテープで固定し、
掘れないようにしていました。
掃除は一週間に2回くらい、
ペットシーツを丸ごと張り替えるだけ。
ハリネズミには掃除の間、違うケージに入っていてもらいます。
このとき、ハリネズミに触ることになるので、
ついでに遊んだりすることもできますね。
具合が悪くなったら
実は、ハリネズミを飼っていて一番大変だったのはこれです。
- 元気がない
- エサを食べない
- けがをしてしまった
というときに、
診てくれる動物病院がなかなか見つかりません。
私が飼っていたハリネズミも、
冬の寒さで具合が悪くなってしまったことがあり、
動物病院を探しましたがなかなか見つかりませんでした。
だいぶメジャーになったとはいえ、まだまだ珍しい動物です。
犬や猫のように、診てくれる動物病院は多くないので、
できればハリネズミを飼い始める前に、
診てくれる病院を
探しておいたほうがいいでしょう。
また、特に具合の悪いところがなくても、
定期的に病院へ連れて行き、
異常がないか診てもらうと安心です。
元気にしているなら、
1~2か月に一度連れて行くので十分ですよ。
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お散歩させよう!
ハリネズミはよく歩く動物なので、
大きな衣装ケースを使っていても
十分な広さとは言えません。
そこで、お部屋の中をお散歩させてみましょう。
もちろん、そのまま放したらどこに行くかわからないので、
サークルを作ってあげます。
100円ショップのワイヤーネットや
BBQネットを針金でつないで、
わっかにしてあげればOK。
ところどころに重しを置いて、
ハリネズミがサークルを動かせないようにしておきましょう。
タオルやトンネルなど、適当にオモチャを置いて、
ハリネズミを放してみましょう。
ケージでは見られなかった表情が見られるはずです。
おやつをあげよう!
前に書いた通り、
ハリネズミは本来、生きた虫などを食べている動物です。
専用フードだけでも十分ですが、
せっかくならときどき虫をあげてみましょう。
野外にいる虫は寄生虫がいることがあるので、
餌用に売られているミルワームという虫をあげます。
食べるときの勢いが違いますよ!
生きた虫はどうしても…という場合は、
冷凍コオロギや乾燥コオロギ、
缶詰コオロギなんていうのもありますので、
使ってみてください。
私は生きたコオロギをあげたことがありますが、
動きが早すぎるのか、
コオロギに逃げられてしまっていました。
触ってみよう!
ハリネズミは慣らせば触れるようになります。
ただ、本来はとても臆病で神経質な動物です。
ゆっくり時間をかけて慣れてもらいましょう。
触るなら、
エサをあげるときが一番のチャンスです。
ケージの中でエサ皿を置く場所を決め、
ハリネズミの目の前で
エサを置くようにします。
食べるのに夢中になっているハリネズミなら、
触られても気付かない、なんてことも。
手を見てびっくりしないようになったら、
そうっと体の下に手を入れて、
ゆっくり持ち上げてみましょう。
シュッっと言いながら毛(針)を逆立てるようなら
怒っていますので、無理に続けないようにします。
これができるようになったら、
抱っこもできるようになります。
焦らず根気よくやってみましょう。
我が家のハリネズミは
この方法で約3か月で抱っこできるようになりました。
ただ、性格の違いもかなりあります。
別の個体を飼ったときは、
いつまでたっても慣れてくれませんでした。
飼おうと思っているハリネズミがどんな性格か、
ということは売っているペットショップにもわからないので、
運任せと言っていいでしょう。
慣れなくても、見ているだけで十分に癒されますから、
慣れたらラッキー!
くらいに思っておいたほうがいいかもしれませんね。
まとめ
ハリネズミは、
少なくとも私が今まで飼ったことのある動物の中では
とても扱いやすく、飼いやすい動物です。
夜行性なので、
昼間は仕事で家にいない、というあなたにもぴったり。
私もそうですから。
かまってあげないと寂しくてストレスに、
という心配もいりません。
ハムスターを飼ったことがある人なら
間違いなく飼えますよ。
ここまでご紹介した、
- 広い入れ物(ケージ)で飼う。
- 夏は涼しく、冬は暖かく。
- エサとお水は十分に。
- 掃除はできるだけマメに。
- 動物病院を見つけておく。
というポイントさえ押さえておけば大丈夫です。
なお、本屋さんに行くと、ハリネズミの飼い方を解説した本も
たくさん出ています。
この記事を読んでハリネズミを飼いたくなったら、
一冊買っておくといいでしょう。
さぁ、楽しいハリネズミライフをお楽しみください♪