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スイカの色は赤と黄色がある!化学成分の違いで色が違うって本当!?

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夏の果物といえば、一番人気はスイカ。

 

緑色の大きな球体にギザギザの黒の縞々。

中は鮮やかな赤い果肉に凝縮した水分。

 

スイカといえば赤いというのが一般的。

でも時々、果肉の黄色いスイカを見かけます。

 

果物屋さんでも、切り口を見せて

断面の黄色いスイカと赤いスイカを並べて

棚に置いているのを目にします。

 

 

黄色いスイカは、

赤いスイカと同じように栽培されている

違う品種のスイカです。

 

色の違いは、スイカの果肉に含まれる

化学成分の違いによるもの。

 

赤いスイカに含まれている

リコピンという物質が、

黄色いスイカには含まれていないのです。

 

 

スイカの色は赤と黄色がある!色によって甘さに違いはあるの!?

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スイカの赤い色は、果肉に含まれる

リコピンによるもの。

 

このリコピンは、トマトにも含まれている

カロチノイド系の色素です。

この他に、カロチンやキサントフィルという

色素が含まれています。

 

 

黄色いスイカはこのリコピンがなく、

主にキサントフィルが黄色い果肉の色を出しています。

 

 

色素の有無による果肉の色の違いが

赤と黄色のスイカの最大の違い。

 

そして、色素以外の

微量な成分の違いにより味の違いが生じます。

 

 

昔は、黄色いスイカは赤いスイカに比べて

甘さが弱いといわれていました。

 

ですが、現在は品種改良がすすんで

色による甘さの違いはなくなっています。

 

 

栄養の上では、二つのスイカはともに

ビタミンA、C、B群を含んでいます。

甘くて満腹感がある上にカロリーが低いので

体重を制限している人には理想的な食べ物です。

 

 

赤いスイカの果肉には、

同じ重量のトマトに比べて

1.5倍のリコピンが含まれています。

 

黄色いスイカは赤いスイカよりも

ビタミンC、Aが豊富で、特に

β―カロチンが豊富に含まれています。

 

これは人参に多く含まれる成分で、

体内でビタミンAとなります。

 

 

 

スイカの色は赤と黄色がある!出回る時期に違いはあるの!?

 

スイカは世界中に

約1200の品種があります。

 

このうち、現在も栽培されているのは

200から300品種。

 

普通に食用とされているものは

50品種ほどです。

 

 

世界的に広く栽培されており、

どこの国でも生食する果物として好まれています。

国別に見ると中国が生産量ダントツですが

私たちが食べるものはほとんどが国産です。

 

 

スイカは、その成分の92%が水分という

いわば水の塊のようなもの。

 

重くてかさばるため、

船で輸送して外国までもっていくのは

水を満たしたボールを運ぶようなもので、

却って高くつくのです。

 

そのため、日本には

アメリカからいくらか輸入されているものの

ほとんどの品種が日本国内で生産されています。

 

 

赤いスイカの代表は大玉スイカというタイプです。

 

最初に書いたような、

大きくて緑の皮に黒い縞があり、果肉は甘みが強く

シャリシャリとした食感のスイカ。

 

一番人気の「縞王」という品種のほか、

カット販売用に日もちのする「富士光」や、

皮の薄い「祭ばやし」などの品種があります。

 

赤いスイカのタイプとしては、

大玉の他に小玉スイカや、

マダーボールという楕円形のスイカがあります。

 

 

種なしスイカは種のあるスイカに

植物ホルモンを作用させて作ります。

 

 

黄色いスイカの種類は、

大玉スイカの「ひまわり」

小玉スイカの「おおとり」

縞模様のない「おつきさま」など。

 

両方の色のスイカは

果肉の色以外は違いないので

中の色は切って見なければわかりません。

 

 

ただし、黄色いスイカは

赤いスイカよりも少し早く棚に並びます。

 

ビニールハウスで作られるものが

5月の中旬には出回り、

路地物が6月中旬に出始め、

8月の初旬まで売っています。

 

 

赤いスイカはこれに少し遅れて、

小玉スイカが6月から。

大玉スイカは7月から出回って、

8月いっぱいまで棚に並びます。

 

 

黄色いスイカは稀少性があり、

季節の早いうちに出始めるので

贈答用として人気があります。

 

 

ちなみに、黄色いスイカは、

赤いスイカを品種改良して作られたり、

人工的に色を変えた品種ではありません。

 

 

人類と赤いスイカの歴史は

5000年前のアフリカにさかのぼります。

 

野生種のスイカの果肉は、

もともと黄色か白っぽい色でした。

人が栽培して品種改良を重ねることで

赤くなっていったのです。

 

 

黄色いスイカの種は、

4000年前の耕作地から発見されています。

 

砂漠の耕作地で栽培されていたもので、

現在でも黄色いスイカは

荒れた土地での収穫に適しています。

 

人がスイカを食用し、栽培を始めた当初、

スイカは乾燥した土地で水分を取るための植物でした。

 

乾燥した土地で栽培できる、

水が溢れる果肉が必要だったのです。

 

 

まとめ

 

スイカが赤いというのは

世界中の多くの国で常識になっていて、

赤くないスイカというのは

変り種と見られる傾向があります。

 

スイカ色というのは

やや白みを帯びたパステル調のピンク。

 

少し光っている落ち着いたピンクは、

女性の高級なドレスの色として用いられます。

 

 

また、赤と黄色以外にも、

果肉がオレンジのスイカや

白い果肉のスイカも存在します。

 

オレンジの果肉のスイカは、黄色いスイカより

多くのβーカロチンを含むものとして

珍重されています。

 

 

日本では黄色いスイカは赤いスイカに比べ

さっぱりとした甘さで、

後味の軽いスイカとして好まれています。

 

ですが、海外では日本とは異なる

黄色いスイカがあります。

 

アメリカでは黄色いスイカは

赤いスイカよりも甘みが強く甘さが深め。

蜂蜜やアンズに近い風味があるスイカとして

親しまれています。

 

スイカを料理に使う国では、

赤と黄色のスイカの色を組み合わせたり、

他の食材とのコントラストを取り入れたりして

夏の甘い涼しさを楽しんでいます。

 

 

海外で夏を過ごす機会があったら

その土地のスイカを食べてみてください。

いままで知らなかったスイカの奥深さに

気付かされるのではないでしょうか?

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