喪中とは故人が亡くなられた時
『喪に服すこと』
つまりは亡くなった方の死を悼み、
身を慎むことをさします。
期間としては亡くなられた日から
13ヶ月が一般的とされています。
しかし現代では49日が明けると
普段通りの生活をすることが多いです。
現代喪中があまり気にされていない事が
多いとはいえ、本来はどのように振る舞うか
知っておいた方がいいですよね。
近親者の不幸があると
季節の行事や、お祝い事など
普段何気なくしていることに対して
配慮しなければなりません。
例えば、新年を祝う正月はとてもめでたい日
とされています。
そのため、食事には縁起の良いものを
食べることが多いですよね。
喪中なのに祝い料理を食べてもいいの?
食べてはいけない食材はあるの?
そんな疑問を持たれているのではないでしょうか。
結論から言うと
おせち料理や雑煮などのお祝い目的で
作られた料理を食べることは望ましくない
お祝いの意味ではなく普通の食事として
食べるのであれば問題ない
食材で食べてはいけないものはない
ということです。
ここでは正月の食事で気を付けたい事
についてご紹介していきます。
喪中での正月の食事で注意することは?
まず喪中は亡くなられた近親者の
死を悼む期間とされているため
祝い事などめでたい事への参加を慎む事があります。
正月はどうでしょう?
正月とは年神様を迎え、新年の幸福を祝う
めでたい日とされています。
そのため正月に食べる物の中でも
祝いの意味を込めて作られる料理は
避けるべきだと言われています。
正月の食事で注意する事は
“祝う”ものにあたらないかどうかです。
それは食べる物だけではなく、
祝いの席であるかどうかも関係します。
例えば年末年始は親戚同士で
集まることがありますよね。
そんな賑やかにしてもいいの?
と思うかもしれませんが
宴会のように派手な食事会はNGですが、
集まって普通の食事をする事は
祝いの席としなければ特に問題はありません。
その際は祝いの席ではないため
「明けましておめでとうございます」
などの祝い言葉は使わないようにしましょう。
「昨年はお世話になりました。
今年もよろしくお願いします。」
などが良いですね。
喪中で食べてはいけないものはあるの?正月以外でもそうなの?
では具体的に食べてはいけないものは何でしょう。
おせち料理
正月で食べる料理でまず浮かぶのは
おせち料理でしょう。
一品一品に意味が込められており、
新年に食べることによって
その年の幸福を願いますよね。
そして使用する重箱にはめでたさを重ねる
という意味があります。
おせち料理は本来元旦や五節句など
節目を祝い、神様にお供えする料理です。
祝いのための料理であるため喪中では
避けた方が良いとされています。
ただ人によっては重箱を使わなかったり、
鯛や紅白のかまぼこなどめでたいものだけ
避けて食べる事もあります。
その他の祝い膳
正月には雑煮、屠蘇(とそ)なども並びます。
雑煮は昔その土地で採れた食材を
神にお供えするため雑煮にしたことが
始まりだと言われています。
屠蘇は一年間の邪気を払い、
長寿を願うものとされています。
これらもおせちと同じく、
祝い膳となりますので
喪中は避けた方が良いです。
一緒に使用される祝箸も使用しません。
ただし雑煮は正月以外でも食べる料理です。
祝い膳として食べることは良くないですが
普段食として食べる分には特に問題はありません。
年越し蕎麦
年越し蕎麦も縁起が良いイメージがありますよね。
蕎麦は長く伸ばし、細く切って作る事から
「健康長寿」の意味を願って
年越しに食べる習慣がついたんです。
特にお祝いの意味はないため
喪中に食べることは問題ないですよ。
では、正月以外はどうでしょう?
食べてはいけないものはあるのでしょうか?
まず喪中で食べてはいけないものは
ありません。
喪中とは既に挙げた通り
亡くなった近親者の死を悲しむ期間で
あるためお祝い事をする気になれない
という期間です。
つまりは普通の食事として食べている
ということであれば
特に食べてはいけないものはありません。
ただ地域性や家庭により認識の違いはありますので
そこは要注意です。
地域によっては肉や魚を控えたり、
普段より質素な食事をする事もあります。
逆に、自分が死んだことで
大切な人たちに悲しい思いをしてほしくない
という考え方もあり、
普段通りに過ごす家庭もあります。
トラブルを回避するためにも
まずは家庭や親戚で確認をとってから
準備を進めましょう。
まとめ
ここでご紹介させていただいた事は
喪中では
おせち料理や雑煮などのお祝い目的で
作られた料理を食べることは望ましくない
お祝いの意味ではなく普通の食事として
食べるのであれば問題ない
食材で食べてはいけないものはない
ということです。
簡単に言うと
祝ったり、めでたい食事は避けて
普通の食事をする分には
問題ないということですね。
そして細かい部分は
地域性によることもあるので
周りと相談する事が大切です。
正月の準備に是非
参考にしてみてください。