あなたは「わさび」が好きですか?
ツーンと抜ける辛味や
清涼感たっぷりな香りが特徴のわさび。
お刺身やお寿司やお蕎麦などの
日本食の薬味として欠かせないものですよね。
季節を問わず口にする機会があると思いますが、
わさびの旬は、晩秋から冬にかけて。
まさに、これから旬をむかえるのです。
そんなわさびですが、
「もっと辛味を増したい!」と思ったことはありませんか?
実は、ちょっとしたことで
わさびの辛味を増すことができるのです。
わさびのタイプ別に、より辛味を引き出す方法は
- 生わさび:先端側をきめ細かくおろす
- 粉わさび:40度程度のぬるま湯で溶き、酸素を十分含ませる
- チューブ入りのわさび:お砂糖、または、レモン汁をかける
です。
これから旬をむかえるわさびを、自分好みの辛さに調節して、
お料理をもっと楽しみましょう!
目次
自宅でできるわさびを辛くする方法!おろす時の場合は?
ご家庭でわさびを食べる時、
生わさびをすりおろして使うことはありますか?
粉わさびやチューブに入ったタイプのわさびは
手軽に使えて便利ですが、
やはり、生のわさびを自分ですりおろし、
おろしたてを食べるのが一番おいしいですよね。
生わさびのおろし方やおろす部分によって、
辛さに違いが出てくるのをご存じですか?
それでは、ポイントを
- 生わさびの部位
- 生わさびのおろし方
の2点に分けてご説明していきます。
生わさびの部位
生わさびの部位で辛味をより感じるのは
ずばり「先端側」です。
わさびは、先端側の方が細胞が古く、
茎側の方が新鮮です。
先端側のわさびの特徴は、
「辛味がとても強く、ねっとりと粘り気があるが、
色が白っぽく香りは弱め」
です。
逆に、茎側のわさびの特徴は
「緑色が鮮やかで香りがよく、
みずみずしいが、辛味が弱め」
です。
ですので、わさびの辛みをしっかりと感じたい場合は
先端側を使うことがおすすめです。
生わさびのおろし方
生わさびのおろし方のポイントは、
ずばり「きめ細かくおろす」ことです。
わさびは、きめ細かくおろすほど、
辛味が増すのです。
わさびの辛み成分である、アリルからし油は
細胞が壊れて、より多く生み出されます。
ですので、わさびをおろす時は力を入れないようにして
細かくおろすようにしましょう。
力を入れておろしてしまうと、
キメが荒くなり、粘り気がおちてしまうので注意してください。
具体的には、
おろし金に対してわさびを垂直に持って、
円を描くようにぐるぐる回して
ゆっくりとおろしていきましょう。
なお、わさびをおろす時に、お料理屋さんなどのお店では
「鮫皮おろし」が使われているのをご存じですか?
鮫の皮のざらざらが、わさびの繊維をつぶしておろすのに
ぴったりなのです。
ご家庭になければ、一般的なおろし金でOKです。
その際には、できるだけ目の細かい物が
よりきめ細かくおろすことができるので、おすすめです。
さらに、
わさびはおろして時間が経つと
香りや辛味が弱くなっていってしまいます。
ですので、おろしたてを食べるのが
最も辛味を感じることができます。
また、
包丁の背で叩くと、粘り気がでて辛味が増しますので、
このひと手間をかけることで、
時間が経ったものでも美味しく食べられます。
自宅でできるわさびを辛くする方法!粉わさびやチューブの場合は?
ここまで、生わさびをより辛くする方法について
ご紹介してきました。
しかし、なかなか生のわさびを
ご家庭ですりおろして食べることは
少ないのではないでしょうか。
ご家庭では、手軽に使える粉わさびや
チューブのわさびを使うことが多いですよね。
そんな、粉わさびやチューブのわさびを
辛くする方法をご紹介していきます。
粉わさびを辛くする方法
わさびの根茎を乾燥して粉末にした
「粉わさび」。
チューブに入ったタイプのわさびよりは
マイナーかもしれませんね。
しかし、チューブ入りのものよりも
辛味や香りが強いのが特徴ですので、
より辛いわさびを食べたい方にはおすすめです。
そんな、粉わさびをより辛くする方法は
- 40度程度のぬるま湯で溶くこと
- 酸素を十分含ませること
です。
まず、粉わさびの辛味成分は
「酵素」の働きで生成されます。
この「酵素」は40度程度のぬるま湯を使うことで
最も活性化されます。
ですので、水よりもぬるま湯を使って
粉わさびを溶く方が、辛味成分が発生しやすいのです。
さらに、粉わさびを溶く時に
酸素を十分含ませると、より辛味成分が引き出されます。
ですので、一度に全量のぬるま湯を入れるのではなく、
少しずつぬるま湯を加えて、練っていくようにしましょう。
チューブのわさびを辛くする方法
最も手軽に使うことができる
「チューブ入りのわさび」。
あなたのご家庭にも、常備されていませんか?
このチューブ入りのわさびにも
辛くする方法が2つあります。
それは、
- お砂糖をかける」こと
- レモン汁をかけること
です。
まず、「お砂糖をかける」方法は、
チューブ入りのわさびに
少量の白砂糖をかけて混ぜるだけです。
砂糖がわさびの組織に作用して
酵素の働きが活性化されるため、
辛味や香りがより強くなるのです。
同じように、「レモン汁をかける」方法も、
チューブ入りのわさびに
少量のレモン汁をかけて混ぜるだけです。
わさびの酵素とレモン汁のビタミンCが合わさって、
新しい辛味成分が生まれ、辛味がアップします。
どちらも簡単にできますので、
ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
わさびを辛くする方法についてご紹介してきました。
わさびは、西洋わさび区別するために
「本わさび」とも呼ばれ、
日本食には欠かせない味ですよね。
なんと、飛鳥時代から使われていたほど、
歴史のあるものなのです。
わさびには、抗菌作用があることは
一般的に知られていますよね。
お料理を美味しくしてくれて、
さらに、様々なうれしい効果が期待できるなんて、
とても優秀な食材ですよね。
そんなわさびを、ご家庭の食卓に
上手に取り入れていきましょう!