11月から旬をむかえている「白菜」。
寒くなる時期に、肉厚になって、甘みも増してきます。
お鍋やシチューに入れたり、生でサラダにして食べたりと、
様々なお料理で活用できる野菜ですよね。
そんな白菜ですが、「花」を見たことがありますか？
白菜は通常よりも遅く植えて、結球しないと、
春になって茎が伸び、やがて花が咲くのです。
この「白菜の花」は、実は「菜の花の一種」であり、
食べることができるのです。
その栄養価はとても高く、冷凍保存することもできますよ。
今回は、白菜の花について
栄養価やおすすめの食べ方などを
詳しくご紹介していきます。
目次
白菜の花は食べられるの?毒はない?
白菜はお鍋に入れたり、漬物にしたり、
日本人の食卓に欠かせない野菜ですよね。
白菜は主に「葉」を食べる野菜であり、
「花」を見かける機会はあまりありません。
そんな「白菜の花」ですが、実は食べられるのです。
白菜の花は「とう菜」や「福立ち」と呼ばれ、
新潟県や秋田県ではよく食べられているものなのです。
白菜は結球しないで越冬すると、
茎が伸びて、やがて花をつけていきます。
そして、白菜は黄色い花を咲かせますが、
なんと、この花は「菜の花」の一種なのです。
実は「菜の花」という特定の品種はありません。
「菜の花」はアブラナ科アブラナ属の花の総称で、
白菜やキャベツ、ブロッコリーなども含まれています。
「菜の花」というと、
菜の花畑で一面黄色く咲き誇っているイメージを
思い浮かべるかもしれません。
そんな菜の花は、観賞用だけでなく、
スーパーなどの店頭でも食用として売られていますよね。
春を告げる野菜として、
料亭などでも菜の花のお料理が提供されています。
ですので、白菜の花も
一般的にスーパーなどで売られている菜の花と同様に
毒はなく、食べることができるのです。
白菜の花の栄養価は?1日にどれ位食べられる?
それでは、白菜の花には
どのような栄養素が含まれているのでしょうか？
ビタミン
白菜の花にはビタミンCなどのビタミン類が
豊富に含まれています。
ミネラル
カリウムやカルシウムを始め、マグネシウムや鉄などの
ミネラルを豊富に含んでいます。
食物繊維
白菜の花には、食物繊維も豊富に含まれています。
白菜の花は、冬の間に栄養をしっかりと蓄えて
凝縮されていますので、栄養満点なのです。
このように、多様な栄養素が含まれている白菜の花は、
積極的に普段の食卓に取り入れたくなりますよね。
しかし、食べすぎてしまうとよくありません。
白菜の花を食べる時は、
1日あたり50ｇを目安に食べるようにしましょう。
ちなみに、50ｇは小鉢1皿分程度です。
どんな食べ物でも、食べすぎはよくありませんよね。
白菜の花を適度に取り入れて
バランスよく色々な食材を食べることが大切です。
白菜の花は冷凍できるの?冷凍した時の保存期間は?
白菜の花はどのように保存するのがよいのでしょうか？
おすすめの保存方法は「冷凍保存」です。
白菜の花は「花が咲く前のつぼみ」の状態が最もおいしく、
さらに、傷むのが早いので、
早めに食べるようにしたいものです。
しかし、
すぐに食べないという場合は、
冷凍保存するようにしましょう。
冷凍保存する方法は次の通りです。
- 硬めにさっと茹でる
- 小分けにしてラップで包む
- 保存袋などに入れて冷凍庫で保存する
冷凍保存した場合は、
2週間程度で食べきるようしましょう。
なお、冷凍した白菜の花を解凍する際には、
電子レンジを使用するか、
冷蔵庫で一晩かけて解凍してください。
白菜の花のおすすめの食べ方は?
あなたは、一般的にスーパーなどの店頭で売られている
「菜の花」を食べたことがありますか？
この「菜の花」には独特の「苦味」があります。
しかし、白菜の花は苦味が少なく
ほんのり甘みがあるのが特徴で、
茎も柔らかく、とても食べやすい野菜なのです。
菜の花は、ほろ苦くて大人の味の
イメージがあるかもしれませんが、
白菜の花はお子さんでも食べやすい味ですよ。
そんな白菜の花のおすすめの食べ方を
2つご紹介します。
お浸し
白菜の花を30秒程度さっと茹でて、
お醤油で和えて、鰹節をかけるだけです。
とっても簡単に、白菜の花の味を堪能できます。
天ぷら
白菜の花をきれいに洗って、水分をしっかりとふき取り、
天ぷらの衣をつけて油で揚げます。
お塩で食べると、白菜の花の味がよく感じられるので、
おすすめです。
その他にも、ペペロンチーノの具材として使用したり、
炒め物やサラダにしても美味しく食べることができますよ。
ぜひ、色々なお料理を試してみてください。
まとめ
白菜の花についてご紹介してきました。
身近なものではないかもしれませんが、
美味しくて栄養価も高いなんて、
素晴らしい野菜ですよね。
私は新潟に住んでいたことがあるのですが、
新潟では野菜の直売所などで、
白菜の花を見かけたことがありました。
白菜の花を見かけると、春の訪れを感じるものです。
他の地域では、なかなかお目にかかることは
ないかもしれませんが、中には花を食べる目的で
家庭菜園で白菜を育てている方もいるほど、
食べる価値のあるものなのです。
寒さに耐えて、
甘みや栄養をたっぷり蓄えた「白菜の花」。
ぜひご賞味下さいね。
