夏といえば花火。花火大会も見ごたえがあるけれど、
自分達だけで楽しむ手持ち花火も風情があって良いものです。
キャンプや合宿、お盆で家族みんなが揃った時など、
子供だけでなく大学生になっても、社会人になっても、
いつでも夏の思い出には登場する、
世代を超えた夏の立役者。
昔は自宅の庭先や公園など、どこでも花火ができましたが、
最近は色々と守らなくてはいけない
ルールや決まりがふえました。
ご近所さんたちが寛容だった、
というのもあるかもしれませんが、
大きな原因は、みんながマナーを守らなかったから。
マナーを守れないと、
決まりをつくらなくてはいけなくなります。
それでも守らない人がいると、
条例や法律が出来てしまいます。
過去のマナー違反をなじっても仕方ありませんから、
今ある決まりはお互いちゃんと守って花火を楽しみたいものです。
最近はあまり自宅の庭先であっても、近所迷惑を配慮して
自宅以外の場所で花火をするようになりました。
自宅以外となると、自然と花火ができる場所として
海岸、公園、河川敷が候補にあがると思います。
ではそれらの場所では花火はできるのでしょうか?
海岸 ほぼOK
公園 市町村による
河川敷 ほぼOK
ほぼOKというのは、
市町村や管轄する組織によってそれぞれで
全国共通でなないからです。
目次
花火をしよう!手持ち花火を海で楽しむために知っておきたい禁止事項
まず海岸での花火について見ていきましょう。
当然ながら、花火は火を使いますから、
周りに燃え移る危険のない、広い場所で行うのが原則。
それだけ考えれば、
海岸/砂浜って周りに燃え移ることはないし、
花火にはうってつけの場所ですよね?
だからこそ、昔は砂浜で花火を楽しむのが定番でした。
ですが最近は規制が厳しいところだと完全禁止、
禁止されていなくても、打ち上げ花火はダメだったり、
夜間の花火は禁止だったり、色々と条例が定められています。
百景になっていたりするような海岸では
場所の規制がありますが、
ほとんどの海岸が、以下と同じ決まりになっています。
Q: 海で花火をしてもよいですか?
A: 自然海岸は原則、自由使用なので、
近隣の住民の迷惑にならず、ゴミをきちんと持ち帰るのであれば、
海岸で花火をしても構いません。
ただし、22時00分~6時00分の間は、
神奈川県迷惑行為防止条例により
花火が禁止されております。
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/6610/faq/20130718.html
(横須賀市役所のQ&A)
では、海での花火についてまとめてみましょう。
基本OKだが手持ち花火のみで打ち上げ花火は禁止
打ち上げ花火とだけ書かれていることがありますが、
自主的にロケット花火や爆竹などの騒音系も控えましょう。
夜間は全面禁止
迷惑防止条例での夜間は22時~翌朝6時までと
なっていることが多いですが、これも自主的に21時までに
終わらせましょう。夜間の線引きは人それぞれです。
最低限のルールは守る
(水の入ったバケツを用意する。ゴミは全て持ち帰る。騒がない。)
誰も見ていないから、
という理由が通用しないことは分かりますね?
迷惑行為防止条例はほとんどが騒音についてだったりします。
ですが、これ以外にも海岸に花火の燃えカスを
そのままにして帰ってしまうのが大きな問題となっています。
夜が明けた砂浜に花火の燃えカスが
散乱している映像を見たことあるはず。
禁止されていることだけではなく、
ゴミは持ち帰る、というルールは基本中の基本。
罰金をとられる・とられないという問題ではありません。
海岸での花火は、手持ち花火に関しては
大丈夫なことが分かりました。
でも海に面した公園は、花火禁止
となっていることが多いので注意が必要です。
マナーとルールが大切!!公園での花火
次に公園を見ていきましょう。これは本当に複雑。
なぜなら、管理しているのが市町村だったり
自治体だったりと、誰が管理しているかによって
規制にも違いがあるから。
さらに、よくある話ですが、
- 市町村のホームページに書いてないから
- 公園の注意書きに花火禁止と書いていないから
- 騒音系の花火もしないから
大丈夫だと判断して、花火をしていたら
警察がやって来るというパターン。
もうこれはしょうがないとしかいいようがありませんが、
花火の音って結構夜の住宅街には響くんですよね。
だから近隣住民から通報された、というわけです。
とにかく、住宅街での公園での花火は
注意書きに花火禁止と書かれていなくても避けるべきです。
しかもその公園が自宅の近所ならなおさら。
今後の住民トラブルになりかねませんから
やめておきましょう。
団地やマンションの公共スペースも同じこと。
最悪出て行かなくてはならないほどの
トラブルになることがありますので気をつけましょう。
(自宅から離れた公園ならよい、という意味ではありませんよ!)
では比較的大きい、住宅街ではない場所にある
公園はどうなのでしょうか?
一部だけですが、ざっとご紹介していきます。
仙台 「都市公園条例」により公園・学校の校庭など全面禁止。
東京 それぞれの公園の管理者が違うためかなり複雑。
例えば東京都は禁止していなくても、
各区が公園での花火について規制していたり、
河川敷は国土交通省管轄であったり。
くわしく説明してあるサイトがありますので見てみて下さい。
http://ansquickers.com/824.html
横浜市 基本的にどの公園でも花火ができます。
打ち上げ・騒音系花火は禁止、夜間禁止、
ゴミはすべて持ち帰るなどの基本的な決まり事があるだけです。
川崎市 横浜市とは隣同士ですが、
川崎市の公園での花火は全面禁止。
鎌倉市 夜間の花火は市内全域で禁止。
大阪市 市内公園では、公園条例の禁止項目である
「他人に危害を及ぼす恐れのある行為をすること」に
花火が該当しますが、打ち上げ・騒音系花火を除く
手持ち花火は大丈夫なようです。
ただし他と同様、大騒ぎすると通報されて警察が来ます。
名古屋市 公園での火気の使用は禁止されているが、
手持ち花火なら大丈夫(例外あり)
http://www.city.nagoya.jp/ryokuseidoboku/page/0000068413.html
福岡市 手持ち花火ならOK。
ただし打ち上げ・騒音系花火は他同様に禁止。
http://www.city.fukuoka.lg.jp/jonanku/ijikanri/life/002.html#q4
河川敷は海岸同様に、ほぼ手持ち花火は大丈夫。
ただしもちろん例外もありますので事前の確認は必要です。
まとめ
どこで花火を行うにしても、マナーやルールを守ることが大事。
事前にちゃんと確認し、トラブルや事故のないよう
安全に夏の風物詩を楽しみましょう。
この内容は2018年4月11日時点での情報です。
条例などは頻繁に変更されます。
花火を行う際は、再度市町村ホームページや
近所の消防署、交番なので最新の情報を
入手して下さい。